自社に合うチャットボットツールはどれなのか、どんな違いがあるのか分からないのではないでしょうか?
チャットボットツールは、目的に合わせて選ぶことが重要です。
間違ったチャットボットツールを導入してしまうと、思うような効果が得られないかもしれません。
この記事では、チャットボットツールの比較ポイントと目的別の選び方について解説します。
おすすめのチャットボットツールも紹介しているので、自社に最適なツール選びの参考にしてください。
チャットボットとはどういったものなのか、チャットボットの種類、導入するメリット・デメリット、導入事例については、下記の記事で詳しく解説しています。
チャットボットツールの比較ポイント
導入する予定のチャットボットを比較する際には、以下のポイントを確認しましょう。
- AI(人工知能)が搭載されているかどうか
- 会話パターンの制作やチューニングの仕方
- サポート体制は充実しているか
- チャットボット導入前後のサポートはどうか
- 費用はどうか
- チャットボットを設置する際の方法
自社に合ったツール選びをするためにも、下記のポイントをチェックしてみましょう。
AI(人工知能)が搭載されているかどうか
まずは、AI搭載型(人工知能型)か人工無能型かをひとつの基準としてみましょう。
チャットボットは、大きく分けて「AI型」「シナリオ型」「ハイブリッド型」の3種類に分けられます。
AI搭載型 | ユーザーからの問い合わせや反応をもとに自動学習し、 自発的に内容をメンテナンスしてくれるタイプのチャットボットです。 「営業時間」「オープンはいつ」「何時から」などの表記ブレにも対応しやすく、 ユーザーにとっての利便性も高いツールです。 |
人工無能型 | あらかじめ運営側が設置したキーワードに対し、 準備された答えを返答するタイプのチャットボットです。 導入時に設定をする手間はかかりますがコストを抑えやすく、 あらかじめ問い合わせ内容が予測できる場合と相性がいいツールです。 |
ハイブリッド型 | AI搭載型と人工無能型の中間に位置するチャットボットです。 AIによる自動対応も、手動設定による半自動対応も可能であり、 必要に応じて機能を切り替えられるツールです。 |
AI搭載型(人工知能型)は、幅広い問い合わせに対応するスキルが求められる企業や、問い合わせ件数が多く負担の思い企業に向いています。
反対に、人工無能型は、既にあるFAQページへの誘導や、選択肢を提示しながらの解決策提案ができれば問題ない企業に向いています。
チャットボット使用の目的によって異なるため、検討していきましょう。
会話パターンの制作やチューニングの仕方
会話パターンをどう制作するか、事前に設定の工数を含めて確認しましょう。
返答内容も含めテキストを1から用意する必要があるのか、Webサイト内の適切なリンクを案内することを目的とするのかによって、手間や工数が大きく異なります。
また、定期的なメンテナンスをして内容の刷新を図るためにも、チューニング方法も知っておいた方がよいでしょう。
エンジニアリングのノウハウが少ない企業であれば、初心者でも扱いやすいUI/UXを重視することがおすすめです。
サポート体制は充実しているか
サポート体制が充実しているか調べ、万が一のトラブル時に速やかな対応をしてもらえるか、確認しておきましょう。
チャットだけの対応なのか、必要に応じて電話サポートや遠隔操作をしてもらうことが可能なのかによって、安心感が変わります。
プログラミングノウハウのない企業や、ツール設定に関する専門知識のない企業は、サポートが手厚いツールを選ぶのがよいでしょう。
チャットボット導入前後のサポートはどうか
チャットボットを導入する前後に、十分なサポートがあるか、比較してみることをおすすめします。
特に、プログラミングノウハウのない企業や、ツール設定に関する専門知識のない企業は、サポートが手厚いツールを選ぶのがよいでしょう。
なかにはオンボーディングをほぼ任せられるツールもあるため、便利です。
費用はどうか
費用面を見比べ、予算の範囲内に収まるか確認します。
クラウド型のチャットボットの場合は基本的に毎月の利用料が発生するため、固定費としてランニングすることを考え、なるべく安いツールを探すことがおすすめです。
しかし、コスト面だけでなくツールとしてのパフォーマンス面もしっかり比較し、期待通りの効果が得られるか、効果検証していくことは欠かせません。
チャットボットを設置する際の方法
チャットボットを設置するまでの導入フローを調べ、工数に無理が生じないか、シミュレーションします。
クラウド型であれば特殊なアイテムを利用することなく設置でき、かつ在宅勤務や海外勤務の社員でもシステムを共有して業務に当たりやすくなるでしょう。
また、設置完了までの期間を調べ、スケジュール通りに進みそうか見ておくことも大切です。
目的別のチャットボットツールの選び方
チャットボットはさまざまな用途で利用できるので、目的に合わせたものを導入することが重要です。
問い合わせの件数を減少させたいとき
問い合わせ件数そのものを減少させたいときは、
Webサイト内の案内ページに飛ばすようなチャットボットにすることがおすすめです。
Q&Aを設置しているのに似たような問い合わせが多い場合は、特にQ&Aページの露出が少ない可能性があるため、試してみましょう。
キーワードを拾って該当ページを提示することが解決策となるため、シナリオ型のチャットボットが向いています。
社内の業務改善をしたいとき
社内の業務改善をしたいときは、ハイブリッド型のチャットボットを導入しましょう。
AIが搭載されているため基本的な問い合わせには自動対応することができ、より専門性の高い質問にのみ手作業で回答できます。
カスタマーサポート部署のレベルを上げやすい手法であり、より高度な対応がしやすくなります。
CVRを最大化させたいとき
CVRを最大化させたいときは、ハイブリッド型のチャットボットをおすすめします。
AIがあらかじめユーザーニーズや悩みをヒアリングしてくれるため、
工数を割きながら多くのユーザーに同時アプローチすることが叶います。
細かな疑問や折衝には人が対応できることも魅力です。
問い合わせ対応を複数の外国語でしたいとき
複数言語に対応できるチャットボットを求めている場合は、タイプの違いよりもツールの機能を比較するとよいでしょう。
AI型でもシナリオ型でもハイブリッド型でも、複数言語に対応しているチャットボットは複数存在します。
チャットボット自体に何を求めているか見直し、ツールの機能比較・検討していくことをおすすめします。
離脱・直帰を防ぎたいとき
ユーザーの離脱・直帰を防ぎたいときは、AI型のチャットボットにするとよいでしょう。
例えユーザー側からチャットボットを利用せずとも、
ポップアップ形式でアナウンスを表示させたり、訪問回数や滞在時間に応じて声かけの内容を自動変更したりできます。
また、離脱の多いページにチャットボットを設置するなど、多種多様な取り組みが可能です。
厳選!おすすめのチャットボットツール!
ここからは、おすすめのチャットボットツールを紹介します。
機能や料金を比較しつつ、使いやすさやデザインも含めてチェックしてみましょう。
チャットプラス(チャットプラス株式会社)
チャットプラスは、チャットプラス株式会社が提供するチャットサポートシステムです。
月額1,650円で利用できる安価な料金プランが魅力であり、ホームページ上にタグを貼るだけですぐにチャットボットが利用できます。
導入企業10,000社以上、機能数約5,000個を誇る有名ツールでもあるため、比較の材料にしていきましょう。
初期費用 | 0円 |
料金プラン | 1,650円~※年契約の場合※税込み |
無料トライアル | 〇(10日間) |
KARAKURI(カラクリ株式会社)
KARAKURIは、カラクリ株式会社が提供するカスタマーサポートツールです。
総合AIチャットボットであり、ユーザーによる自己解決を促進する機能が豊富に搭載されています。
正答率95%を保証するチャットボットを掲げているため、回答のズレが気になる企業にもおすすめです。
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
無料トライアル | 要問い合わせ |
COTOHA Chat&FAQ
COTOHA Chat&FAQは、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社が提供するAIサービスです。
事前学習やチューニングなしでも70%以上の回答精度を保つチャットボットツールであり、定期的なメンテナンスをすることでより効果を挙げられます。
13言語に対応するマルチリンガルツールでもあるため、外国語によるサポートを探している場合におすすめです。
初期費用 | 0円 |
料金プラン | 55,000円~ |
無料トライアル | × |
Zendesk
Zendeskは、株式会社Zendeskが提供するカスタマーサービスソフトウェアです。
オンライン接客と優れたサポート機能が特徴であり、チャットだけでなく電話・メール・Facebookメッセンジャー等などからの問い合わせも一元管理できます。
マルチチャネル対応を重視したい企業や、問い合わせ手法がバラバラで負担になっている企業におすすめです。
初期費用 | 0円 |
料金プラン | ◆Team:$19/月 ◆Professional:$49 ◆Enterprise:$99 ※年払いの場合の月額 |
無料トライアル | 〇 |
PEP
PEPは、株式会社ギブリーが提供する業務自動化チャットボットです。
業務効率改善や生産性向上など、社内改革に取り組みたい企業からの評判がよく、DXを促進しやすいツールです。
顧客だけでなく社内からの問い合わせにも活用できるため、総務・人事・経理など本社機能の負担軽減にもつなげやすいでしょう。
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
無料トライアル | 要問い合わせ |
チャットコマース
Zealsは、株式会社Zealsが提供するチャットコマースシステムです。
「会話を通じて商品を買っていただく」ことに特化したチャットボットサービスであり、CVR向上を目的にする企業に向いています。
オンライン販売などを手掛けるECサイトとの相性もよいでしょう。
初期費用 | 0円 |
料金プラン | 要問い合わせ(成果報酬型) |
無料トライアル | 〇(LINEデモあり) |
AI Messenger Chatbot
AI Messenger Chatbotは、株式会社AI Shiftが提供するチャットボットツールです。
過去の問い合わせデータをAIが分析して初期設定してくれるため、導入コストを大幅に削減しやすいことがメリットです。
エンジニアリングやプログラミングのノウハウが少ない企業でも活用しやすく、分かりやすい画面設計になるよう工夫されているため、その後のメンテナンスも比較的簡単です。
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
無料トライアル | 要問い合わせ |
CAIWA Service Viii
CAIWA Service Viiiは、株式会社イクシーズラボが提供するAI会話プラットフォーム「CAIWA」を利用しいたチャットボットツールです。
既に販売現場などで活用されているAIを搭載されているため言語学習が済んでおり、高い認識率を誇るシステムであることが魅力です。
LINEなどのメッセンジャーアプリに搭載することもでき、若年層からビジネス層まで幅広い顧客獲得を狙えます。
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
無料トライアル | 要問い合わせ |
sAI Chat(サイチャット)
sAI Chatは、株式会社サイシードが提供するAIチャットボットサービスです。
「担当者の手間がかからないAIチャットボット」を掲げており、高性能な人工知能と手厚い運用サポートが魅力です。
設定方法サポートだけでなく、利用率向上施策・FAQ改善提案・KPI管理などをカスタマーサクセスチームが手掛けているため、幅広い運用相談ができます。
初期費用 | ◆Starter:30万円 ◆Professional Sプラン:50万円 ◆Professional Mプラン:50万円 ◆Professional Lプラン:50万円 ◆Enterprise:要問い合わせ |
料金プラン | ◆Starter:8万円/月 ◆Professional Sプラン:15万円/月 ◆Professional Mプラン:20万円/月 ◆Professional Lプラン:25万円/月 ◆Enterprise:要問い合わせ |
無料トライアル | - |
hachidori
hachidoriは、hachidori株式会社が提供するチャットボット開発プラットフォームです。
目的に合ったコミュニケーションを自在に作りやすく、ECサイト・ビジネス向けカスタマーサポート・社内問い合わせ対応など、ありとあらゆる活用法が存在します。
hachidoriを使って複数のチャットボットを作成している企業もあり、ユーザーの質に合わせてカスタマイズできることが魅力です。
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
無料トライアル | 要問い合わせ |
SYNALIO
SYNALIOは、株式会社ギブリーが提供するチャットボット型マーケティングツールです。
ユーザーごとの行動や会話データの取得・分析に強く、メンテナンスしながらCVR向上を目指しやすい機能が揃っています。
自社状況の「見える化」に貢献しやすく、客観的な行動データに基づいた確かなマーケティング戦略を叶えます。
初期費用 | 1,100,000円~ |
料金プラン | ◆マーケティングプラン 165,000円 ◆エンタープライズプラン 220,000円 |
無料トライアル | 〇(7日間) |
Bebot(株式会社BESPOKE)
Bebotは、株式会社BESPOKEが提供するAIチャットボットです。
年間1,000万人が利用する実績を誇り、外国人ゲストや観光客のおもてなしに活用されていることが多いです。
穴場スポット紹介や飲食店予約までありとあらゆる項目に多言語対応されているため、観光業に限定しない活用も叶うでしょう。
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
無料トライアル | 要問い合わせ |
Robee(株式会社Macbee Planet)
Robeeは、株式会社Macbee Planetが提供するチャットボットツールです。
LINEが提供しているMessaging APIと連携しているため、素早いレスポンスと使いやすいUI/UXを両立できます。
若年層などSNSやメッセンジャーアプリを利用した問い合わせが多い場合、検討してみることをおすすめします。
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 50,000円~ |
無料トライアル | 要問い合わせ |
「みんなで育てる」 AIチャットボット
「みんなで育てる」 AIチャットボットは、日本電気株式会社(NEC Corporation)が提供するチャットボットです。
地方公共団体が窓口・電話対応負荷軽減目的で導入している実績もあり、高いセキュリティレベルを誇ります。
各団体が登録するFAQデータを元にAIチャットボットが学習精度を上げていくため、
複数の団体・支店で同じチャットボットを活用したい場合に便利です。
初期費用 | 要問い合わせ |
料金プラン | 要問い合わせ |
無料トライアル | × |
チャットボットツールを活用するコツ
次に、チャットボットをうまく活用するためのコツを紹介します。
より高い効果を得られるよう、意識してみましょう。
最初から時間をかけて作りこまない
チャットボットは、定期的なメンテナンスを経てレベルアップさせていくツールです。
最初から時間をかけて作り込みすぎて導入が遅れたり、導入遅れによって取りこぼすユーザーが生まれる方が、損失が大きくなってしまうでしょう。
まずは基本的な項目だけでも設定し、導入時期を前倒しすることが先決です。
場合によって有人対応への切り替えも
質問内容やユーザーに合わせて、有人対応できるチャットボットにするのもよいでしょう。
特に、CVRを改善したい場合や、顧客満足度を上げたい場合に有効です。
チャットボットを通してより専門的な対応をしてもらえれば、企業自体への印象もよくなり、信頼を勝ち取りやすくなります。
まとめ
チャットボットは、業務効率改善や生産性向上など自社内の改革と、顧客満足度・CVR向上などユーザー獲得を同時に叶えるツールです。
スマートフォンやパソコンが当たり前に普及する時代であるからこそ、
マンツーマンコミュニケーション以外でのサポート手法も検討するとよいでょう。
今回紹介したおすすめツールを参考に、自社に合ったチャットボットを探してみてはいかがでしょうか。