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目次
物流倉庫における電気代の現状分析
物流倉庫では、日々さまざまな機器や設備が稼働しており、電気代は運営にかかるコストとして無視できないものとなっています。特に、24時間稼働や温度管理が必要な倉庫、照明や空調設備などの使用が多い倉庫では、電力の使用量も自然と増えてしまいます。
「電気代を何とか抑えたい」と考えても、どこにどれぐらい電気が使われているのかをきちんと把握できていなケースも少なくありません。
倉庫の電気代が高い理由
物流倉庫では、たくさんの設備が日々稼働しており、それらが電力消費の大きな原因となっています。
特に、電気代を大きく消費する設備は以下の5つです。
- 照明設備
- 空調設備
- 冷蔵・冷凍設備
- フォークリフト
- コンベア
これらの設備が同時に稼働することで、倉庫全体の電力の使用量は非常に高くなり、電気代の増加につながります。
5つの設備以外にも、24時間稼働の現場や温度管理が厳しい商品(食品・医薬品など)を扱う倉庫では、常に機器がフル稼働しているため、電気代が高くなりやすい傾向があります。また、古い設備を使い続けている場合、エネルギー効率が悪く、無駄な電力消費が増える原因にもなります。
季節や時間帯で変わる電力使用
物流倉庫の電気使用量は、使う季節や時間帯によっても大きく変わってきます。
たとえば、夏場や冬場は空調の使用量が一気に増えるため、年間を通して電気代が最も高くなる時期です。
また、夜間も稼働している倉庫では、照明の使用時間が長くなるため、昼間よりも電気の消費量が増えがちになります。
電気代の経費全体に占める割合
倉庫を運営していくうえで、電気代は固定費として毎月発生する項目のひとつです。
人件費や輸送費と並び、電気代は年間コストの10%近くを占めるケースもあり、最近では電気料金の値上がりにより、その割合が20%近くにまで上昇している事例も見られます。
このように電気代は無視できないレベルで経費を圧迫しており、放置すれば会社の利益に直結するリスクがあるため、早めの見直しや対策が大切でしょう。
物流倉庫における電気代削減のメリット
ここでは、物流倉庫における電気代を削減することで得られる具体的なメリットについて、わかりやすく紹介していきます。
- コスト改善につながる
物流倉庫では、照明や空調、冷房設備など、多くの電力を日常的に使っています。こうした電気代を見直し、効率よく使うことができれば、毎月の固定費を少しずつ抑えることができます。小さな節電でも、1円単位で見れば大きな金額になることも少なくありません。
電気代を削減することは、会社の経営全体にプラスの効果が期待されます。 - 設備の劣化を防げる
電力の無駄な使用を減らすことは、節電だけではなく、設備自体の寿命を延ばすことにもつながります。たとえば、空調や冷蔵機器を適切な温度で使用したり、定期的な点検を行ったりすることで、機器への負荷を抑えられ、故障などの予防にもなります。
結果として、修理や交換にかかるコストの削減にもつながり、長期的に見ればメリットとなります。 - 企業価値が上がる
最近では、電気代削減や省エネの取組が企業の社会的責任として注目されています。電力消費を抑え、環境にやさしい経営を行うことは、取引先からの信頼向上にもつながります。
また、脱炭素やSDGsといった時代の流れに合わせた取り組みを行うことは、企業のイメージ向上にコスト改善につながる役立ちます。
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物流倉庫の電気代削減方法
物流倉庫の電気代を削減するためには、やみくもに節電するのではなく、まずは電力がどこでどれだけ使われているのかを正しく把握することが大切です。最近では「スマートメーター」などのツールを使って、設備ごとの電力消費を可視化し、無駄を発見しやすくなりました。
とはいえ、見える化だけで電気代が自然に下がるわけではありません。電気代を削減するためには、具体的な対策を実行することが必要です。
ここからは、照明・空調設備の見直しや、電力会社の切り替え、物流倉庫で実践しやすい削減方法を紹介していきます。
LED照明への切り替え
物流倉庫内で長時間稼働する照明をLEDに変えることで、元の蛍光灯に比べて大幅に消費電力を抑えることができます。
下の表のように蛍光灯とLEDを比較してみると、LEDは初期費用が高く見えるものの、消費電力が少なく寿命が長いため、長期的にコスト削減につながります。また、電気代と電球代を合わせた10年間の総コストは、LEDの方が約40%も安く、長期的な節電効果が期待できるでしょう。
項目 | 電球型蛍光灯(10年間使用時) | LED電球(10年間使用時) |
---|---|---|
消費電力 | 10W(=0.01kW) | 7W(=0.007kW) |
寿命 | 約6,000時間 | 約40,000時間 |
合計電球代 | 約4,000円(※1個1,000円×4回) | 約2,000円(※交換不要) |
電気代 | 約5,400円(0.01kW×20,000h×27円) | 約3,780円(0.007kW×20,000h×27円) |
合計コスト | 約9,400円 | 約5,780円 |
空調や冷却設備の使用方法を見直す
物流倉庫では、エアコン、暖房、冷蔵庫、冷凍庫などの設備も大量に電力を使います。これらの設備を適切に使い設定温度の調整や使用時間の見直しをすることで、電気代を削減することができます。
- 設定温度を適正に保つ(夏は28℃前後、冬は20℃前後が目安)
- こまめなフィルター掃除を行う
- ドアやシャッターを開けっぱなしにしない
- サーキュレーターや扇風機を併用する
- 冷蔵庫内の詰め込みすぎを避ける
- 扉の開閉回数・時間をできるだけ減らす
- 定期的に霜取りやフィルター掃除を行う
このように、設定温度の調整や使用時間の見直し、フィルターの定期清掃などを行うことで、無駄な消費を防ぐことが可能です。また、設備の機器を新しい省エネ型に入れ替えることも効果があります。
太陽光発電の導入
電気代を削減する方法の一つとして、太陽光発電の導入があります。
物流倉庫の屋根のスペースや空いている敷地を活用して、太陽光パネルを設置すれば、昼間の電気を自家発電でまかなうことができます。
太陽光発電の導入は電気代を削減できる反面、初期費用の高ハードルとなる場合があります。しかし、国や自治体はカーボンニュートラル(排出する温室効果ガスの量と吸収・削減する量を実質的にプラスマイナスゼロにすること)実現に向けて、再生可能エネルギーの導入を積極的に支援しており、補助金制度が充実しています。
これらを活用することで、導入時のコスト負担を大きく軽減できるでしょう。
電力会社の見直し
- 解約違約金の有無や契約期間の縛り
- 停電リスクやサポート体制
- 使用量に応じた料金体系の変動内容
- 電力会社の信頼性
特に「電力会社の信頼性」は、新電力への切り替えを検討する上で非常に重要です。中には、過去に倒産や事業撤退した新電力会社もあるため、安さだけで選ばず、経営状況や実績を確認しておくことが大切です。
物流倉庫におすすめの高圧電力会社
ここからは、物流倉庫におすすめの高圧電力会社をご紹介します。
物流倉庫のように広い敷地と多くの電力を使う施設では、「高圧契約」を結んでいるケースが多く、使用状況に応じて電力会社を見直すことで、電気代を大きく抑えられる可能性があります。
近年では、新電力会社の中にも高圧契約向けに特化したサービスを提供する企業が増えており、料金の安さだけでなく、さまざまな特徴を持つ電力会社が登場しています。
ここでは、物流倉庫との相性が良く、実績もあるおすすめの電力会社を4選ご紹介します。
電力会社 | 供給エリア(離島除く) | 料金プラン |
---|---|---|
ハルエネでんき | 全国 | 市場連動型 |
全国 | 市場連動型 | |
全国 | 固定単価型 | |
全国 | 市場連動型 |
ハルエネでんき
引用元:ハルエネでんき
供給エリア | 全国(離島を除く) |
プラン | 市場連動型 |
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エコログでんき
引用元:エコログdenki
供給エリア | 全国(離島を除く) |
プラン | 市場連動型 |
エネット
引用元:エネット
供給エリア | 全国(離島を除く) |
プラン | 固定単価型 |
U-POWER
引用元:U-POWER
供給エリア | 全国(離島を除く) |
プラン | 市場連動型 |
まとめ
いかがでしょうか?本記事では、物流倉庫の電気代を抑えるにはどうしたらよいか、削減方法と対策を徹底解説してきました。
物流倉庫では、照明・空調・冷却設備・搬送機器などの電力消費が大きく、電気代は運営コストの中でも重要な要素となっています。
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