インターネットで商品を販売する際、ECサイトは欠かすことができません。
ECサイトには、商品を紹介するだけでなく、決済機能を搭載することもできるため、非常に便利です。
実際に企業が導入すれば、販路を拡大ことができるでしょう。
しかし、ECサイトと聞いて具体的に説明することができない方もいるのではないでしょうか。
また、どのように作ればいいのかわからない方も少なくありません。
そこで、今回はECサイトの基本概要や作り方、事例などについて詳しく解説しますので、興味のある方はぜひ参考にしてください。
目次
ECサイトとは?意味をわかりやすく解説!
『ECサイト』とは、商品販売〜決済までの機能が備えられたWebサイトのことです。
インターネット上でモノを販売できる店舗をイメージすればわかりやすいでしょう。
ECはElectronic Commerceの略称で電子商取引を意味します。
利用者側からはネットショッピングサイトといわれることも多いです。
ECサイトは、あくまでも独自でサイトを立ち上げて商品の紹介〜販売までを行うサイトになります。
そのため、店舗が特定のサイトに集い商品を販売するECショッピングモールとはわけて考えるのが一般的です。
独自のサイトになるため、ドメインの取得からサイトの構築まですべて自社で行う必要があります。
ECサイト市場について
ECサイト市場の成長率は非常に顕著です。
画像引用:経済産業省(電子商取引に関する市場調査)
2010年の調査から2019年の市場規模拡大率は、6.76%にも及びます。
BtoC市場規模は令和元年、19.4兆円となり前年の18.0兆円を上回りました。
また、BtoB市場規模においても353.0兆円を記録し、前年の344.2兆円を大きく追い越す結果となっています。
分野別で大部分の割合を占めているのが物販系分野です。
物販系分野は、2019年10兆515億円にも上り、もっとも市場規模が大きい分野となります。
2位はサービス系分野、3位はデジタル系分野となりました。
このように、ECサイトの市場規模は年々拡大傾向にあります。
また、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりお家需要が伸びているため、今後も市場規模の拡大が見込まれそうです。
ECサイトを構築する5つのメリット
ECサイトを構築するメリットは大まかにわけて5つあります。
どのようなメリットがあるのかチェックして、自社が獲得できる効果をチェックしてください。
簡単に全国展開できる
1つ目のメリットは、簡単に全国展開ができる点です。
店舗で商品を販売する場合、その周辺地域に住む人々から商品を購入してもらうことになります。
お店を知っているのは限定的で商品販売できる対象も限られるケースが多いです。
しかし、ECサイトはインターネット接続環境があれば、どこからでもアクセスすることができます。
例えば、沖縄に住んでいる人が北海道にあるお店のECサイトを利用して商品を購入することも可能です。
このように、幅広い人たちに向けて簡単に商品を販売できる環境を構築することができるので、その点は大きなメリットといえるでしょう。
24時間365日販売ができる
2つ目のメリットは、24時間365日商品を販売できることです。
システム障害が発生しない限り、いつでも商品が販売されている状態になります。
日中はもちろんのこと、夜中に注文を受け付けることも可能です。
幅広いユーザーの生活スタイルに合わせて販売することができるので、機会損失が起こりづらくなります。
販売員を雇用する必要がない
3つ目のメリットは、販売員を雇用する必要がないという点です。
店舗を運営する場合、レジ打ちや商品の陳列を行ってくれる販売員を雇う必要があります。
たしかに、現在はセルフレジなどもあり販売員を削減している店舗もありますが、お店の管理は必要です。
そのため、一定数の人員を確保しなければなりません。
一方、ECサイトは陳列する必要がなく、注文もシステムによって自動で受け付けてもらえます。
人員をおかずに24時間365日営業することができるため、人件費の削減など企業が得られる効果は大きいでしょう。
しかし、ECサイトはWebサイトの構築や在庫管理、梱包などさまざまな業務を行わなければなりません。
そのため、どこでも店舗より人員を減らせるわけではないので、注意するようにしましょう。
商品を安く販売できる可能性がある
4つ目のメリットは、商品を安く販売できる可能性があるという点です。
実店舗に比べてECサイトは人件費や家賃などのコストを削減することができます。
抑えられたコストを商品価格に反映させることで、結果的に安く商品を販売できる可能性があるでしょう。
また、価格を抑えることで競合よりも優位に商品販売ができます。
結果的に利益向上につながることもあるので大きなメリットといえるでしょう。
海外展開も可能
5つ目のメリットは、海外展開も容易にできることです。
日本全国で販売できることと類似する点ですが、
ECサイトは世界中からアクセスすることができるため、海外へ自社製品を販売することもできます。
海外へ商品を販売する場合、ECサイトも外国語の対応が必要です。
しかし、日本には翻訳できる人も多いため、簡単に構築することができます。
また、商品を発送する際も国際宅急便を利用すれば可能です。
ECサイトのデメリットとは!?
ECサイトは非常に魅力的な販路です。
しかし、逆にデメリットもいくつかあるので、ぜひ参考にしてください。
配送トラブルが発生する
1つ目のデメリットは、配送トラブル遭う可能性があるという点です。
現在では送料無料で販売している店舗も多く、コストによっては宅急便などを選択できないケースも珍しくありません。
例えば、1,000円など比較的安価な商品を宅急便で配送すると原価すら回収できないこともあります。
そのため、普通郵便など追跡がなく補償もない方法で配送する場合、届かないなどのトラブルに発展する事態も少なくありません。
選択する配送方法によっては、不達や欠損の補償を店舗側が行う必要があるため、その点は注意するようにしましょう。
ライバルに勝つためにはコストがかかる
2つ目のデメリットは、ライバルが多くコストがかかるという点です。
現在は、すでにECサイトを運営している会社が多いため、ライバルもたくさんいます。
そのようなライバルに勝つためには、検索順位で上位を獲得しなければなりません。
例えば、家具を販売している店舗がECサイトで成功するためには、“ソファー”や“椅子”、“テーブル”などで上位表示させる必要があります。
上位表示にはコンテンツを充実させるなど、検索エンジンに最適なWebサイトを構築しなければなりません。
成功するためには一定のコストがかかるため、その点がデメリットとなり得るでしょう。
サイトで見る商品画像と実物に差が出る
3つ目のデメリットは、サイトで見る商品画像と実際に届いた実物に差が出ることです。
ECサイトで使用する商品画像はできるだけ売れるように、キレイに見えるものを使用するのが一般的になるでしょう。
顧客の中には、実物が届いたときに「商品画像と差がある」という理由でクレームの問い合わせをしてくることもあります。
商品概要で詳しく説明するなど、クレームを減らすための工夫が必要です。
ECサイト運営に大切な4つの業務
ECサイト運営に必要な業務は大まかにわけて4つあります。
それぞれの業務内容について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
商品管理
1つ目は商品管理です。
商品管理業務は、商品の仕入れや在庫管理、データ管理などを担当します。
例えば、売れた商品に対して「○個仕入れて在庫を調整する」というような作業も商品管理の仕事です。
お金と在庫のバランスを取ることも必要なので、ECサイト運営の中でも非常に重要な業務になります。
サイト管理
2つ目の業務はサイト管理です。
サイト管理は商品登録や情報更新、コンテンツ作成などを担います。
商品が売れるかどうかはサイトのコンテンツが非常に重要です。
また、検索順位を上げることで売上がアップするので、企業の利益に直結する業務になるでしょう。
サイト管理には、Web開発やアクセス解析、Webマーケティング、SEOなどの知識が必須です。
サポート業務
3つ目はサポート業務です。
サポート業務は、顧客からの問い合わせやクレームなどを処理する重要な業務になります。
ECサイトはWebサイトから問い合わせをいただくことが多いため、メールや電話、チャットなどで対応するのが一般的です。
主に、接客力や商品に関する詳しい知識が求められるでしょう。
売上管理
売上管理は、ECサイトの売上を管理する業務です。
入金確認や販売確認を行い、売掛金などが請求通りに収集できているか確認します。
銀行口座やクレジットカードの決済システムから入金確認などを行うのが主な仕事内容です。
ECサイトの売上を上げるためのコツ
ECサイトの売上を上げるためのコツは下記の3つです。
- Webマーケティングの実施
- SNSマーケティングの活用
- 広告の利用
それぞれのコツについて詳しく解説します。
Webマーケティングの実施
1つ目は、Webマーケティングの実施です。
基本的にECサイトは検索エンジンからの流入が多いため、Webマーケティングを実施することは売上を上げるための近道になることがあります。
例えば、特定のキーワードで検索して自社のECサイトがトップに表示されれば、安定的に爆発的な利益を生む可能性は十分に考えられるでしょう。
現在のWebマーケティングは、コンテンツ制作などが中心です。
自社商品と関連するテーマでコンテンツ配信をして、オーガニック検索から流入したユーザーに自社製品を認知してもらいます。
そして、最終的に購入につなげるのがひとつの施策です。
しかし、Webマーケティングには費用がかかるため、それぞれの企業の予算に合った方法で実行するようにしましょう。
▽Webマーケティングについて詳しく知りたい方はこちら!
SNSマーケティングの活用
2つ目のコツは、SNSマーケティングに取り組むことです。
SNSマーケティングとは、TwitterやFacebook、Instagramに自社商品を投稿して認知度を高めたり、
ファンを獲得したりする目的で行うマーケティング活動を意味します。
例えば、Instagramを活用し自社商品の写真を投稿すれば、それを気に入ってくれた方がECサイトにアクセスして購入してくれるかもしれません。
新規顧客獲得や既存顧客へのアプローチなどに活かすことができるので、売上に良い影響を与える可能性があります。
現在はSNSの利用者数がとても多く、オーガニック検索と同様にマーケティングにおいて重要なサービスです。
そのため、うまく活用することができれば、ECサイトの成長に一役買ってくれるでしょう。
広告サービスを利用する
3つ目のコツは、広告サービスを利用することです。
代表的な広告サービスとして、リスティング広告などが挙げられます。
リスティング広告はGoogleの検索結果に表示される広告のことです。
特定のキーワードで検索すると上部に広告とURLが表示されます。
それがリスティング広告です。
SEO対策をしなくても確実に上位表示させることができるので、集客を期待することができます。
しかし、出稿には費用がかかるため、注意が必要です。
また、広告の利用を止めてしまうと表示されなくなるため、莫大なランニングコストがかかる可能性もあります。
ECサイトが構築できる5つの作り方
ECサイトを構築する方法は大まかにわけて5つあります。
それぞれの構築方法で特徴や費用などが異なるため、構築を考えている方は自社に合ったものを選択するようにしましょう。
オープンソース
1つ目の構築方法は、オープンソースです。
オープンソースとは、無償で配布されているソフトウェアを意味します。
ECサイトを構築できるオープンソースは複数配布されており、自由に利用することが可能です。
オープンソースを利用することでECサイトに必要な機能を簡単に搭載することができます。
また、カスタマイズも容易なため、自社デザインのオリジナルなECサイトを構築することができるでしょう。
オープンソースの代表的なプラットフォームは下記です。
- EC-CUBE
- magento
- WordPress
それぞれのプラットフォームについて詳しく解説します。
EC-CUBE
公式サイトはこちらから:EC-CUBE
EC-CUBEとWordPressはオープンソースの中でも特に有名で、非常に多くのECサイトで使用されています。
EC-CUBEを使用すれば、決済方法はもちろんのこと多種多様なプラグインも利用することができるため、非常に多くの人から支持されるプラットフォームです。
Magento
公式サイトはこちらから:Magento
MagentoはAdobeが提供するコマース基盤です。
Magentoを使用しているECサイトは25万にも及ぶとされており、非常に人気があります。
また、柔軟性が高く、消費者の購買パターンに対応することができる点が特徴です。
コンテンツ制作が容易になるため、Web制作が苦手な企業も手軽に導入することができます。
WordPress
公式サイトはこちらから:WordPress
WordPressはコンテンツ管理システムのオープンソースでECサイト構築にも使うことができます。
WordPressは世界中で使われているCMSでブログはもちろんのこと、ホームページなどもWordPressで構築されていることが多いです。
ECサイトとして必要な機能を搭載できるだけなく、コラムとして情報を配信することもできるため、1つのサイトで販売からマーケティングまで行うことができます。
また、WordPressはテーマやプラグインが用意されているため、エンジニアを雇用できない企業でも手軽に導入しやすいです。
しかし、自社のオリジナルデザインでECサイトを構築したいという方は、Web制作会社に委託するのが一般的になるでしょう。
ASP
2つ目の構築方法はASPです。
ASPとは、Application Service Providerの略称で商品販売に必要な機能が備えられているクラウドシステムを意味します。
楽天市場やヤフーショッピングなどのモール型ECサイトに近く、Web開発に関する知識がなくても構築できることが特徴です。
ASPを利用すれば、とても安い費用でECサイトを手に入れることができます。
ASPの中には無料で提供されているサービスも少なくありません。
販売手数料によって事業が成り立っているため、構築時の料金は無料となります。
一方、カスタマイズ性に欠ける点がデメリットです。
デザインテンプレートを利用してECサイトを構築するため、完全にオリジナルなデザインで運用することはできないケースが多くなります。
そのため、ECサイトの見た目が他社と被りたくないという方は、ほかの構築方法を選択したほうがいいかもしれません。
このように、ASPは料金が安く手軽に構築できるため、予算を抑えたい企業や個人事業主などにおすすめの構築方法です。
ASPといわれてもどのようなサービスなのかイメージしづらい方もいるでしょう。
代表的なサービスをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
BASE
公式サイトはこちらから:BASE
代表的なASPとしてBASEが挙げられます。
BASEは完全無料でECサイトを構築できるASPです。
販売手数料が無料、メールアドレスとショップURLを入力すれば構築できる手軽さによって非常に人気があります。
テンプレートは無料・有料の両方を提供し、種類も多いのでデザインが被りづらい点が特徴です。
STORES
公式サイトはこちらから: STORES
STORESは無料で開設することができるASPです。
SNS連携や予約販売、顧客管理などさまざまな機能が搭載されています。
STORESが提供しているプランは、フリープランとスタンダードプランです。
フリープランは月額料金が無料となります。
また、決済手数料は5%です。
一方、スタンダードプランは月額料金2,178円、決済手数料は3.6%になります。
売れ行きなどに合わせて店舗ごとでお得なプランを選ぶことができるのでおすすめです。
MakeShop
公式サイトはこちらから:MakeShop
MakeShopは2020年もっとも店舗が売れたASPです。
料金はプレミアムプラン11,000円、エンタープライズ55,000円になります。
無料ではありませんが、HTMLやCSSでデザインを自由にカスマイズすることができるため、オリジナルデザインに近いECサイトを構築することが可能です。
また、クレジットカードはもちろんのこと、電子決済なども利用することができるため、顧客の決済手段に合わせたカート機能を搭載することができます。
ECパッケージ
3つ目の構築方法は、ECパッケージです。
ECパッケージは、商品販売に必要な機能が搭載されているパッケージを利用し、システム開発会社がオリジナルの独自ECサイトを構築してくれるサービスを意味します。
オリジナルのデザインだけでなく、大量のアクセスにも耐えることが可能です。
そのため、大規模な売上を誇る企業の中には、安定性を考えてECパッケージでサイトを構築するところが多くなっています。
ECパッケージは開発を企業に委託するため、ASPやオープンソースよりも費用が高いです。
具体的な料金は見積もりを依頼する必要があります。
ECパッケージは「完全オリジナルのECサイトを構築したい」、「1億円以上の売上がコンスタントにある」という企業におすすめです。
クラウドEC
4つ目は、クラウドECです。
クラウドECとは、クラウド上にあるプラットフォームを利用してECサイトを構築することができるサービスのことになります。
ECパッケージとは異なり、サーバーを準備する必要がなく、導入の手間が軽減されることが特徴です。
また、費用がECパッケージよりも安く、カスタマイズ性も優れているため、ECサイトの構築手段として選ぶ企業も多くなっています。
一方、開発を委託企業に任せるため、自社で保守を行うことができません。
そのため、保守の度に開発企業へ委託する必要があります。
フルスクラッチ
5つ目の構築方法はフルスクラッチです。
フルスクラッチとは、ゼロベース制作のことを意味します。
まったく真っ白の状態からエンジニアが1つ1つ機能を実装したり、デザインを施したりしてくれる構築方法です。
デザインが自由な点はもちろんのこと、障害時の対応やシステム連携も容易なため、思い通りのECサイトを作ることができます。
しかし、莫大な費用がかかるため、予算に余裕がある大企業などが選択する方法です。
成功事例から学ぶ!有名なECサイトを一挙ご紹介
ECサイトを構築し、すでに成功している企業も少なくありません。
最後に、ECサイトの成功事例をご紹介します。
成功事例から学び自社ECサイトの構築時にその知識が役に立つこともあるので、ぜひ参考にしてください。
資生堂オンラインショップ
公式サイトはこちらから:資生堂オンラインショップ
資生堂のECサイトです。
資生堂はWebマーケティングに力を入れている企業のひとつでリスティング広告を使用していたり、「watashi+」というオウンドメディアから情報を配信していたりします。
また、SNSマーケティングにも力を入れている会社です。
FacebookやTwitter、Instagram、YouTubeを利用し、最新情報の提供やプレゼントキャンペーンを実施しています。
資生堂はECサイトで海外展開も行っており、今後も成長が予想されます。
KOMERI.COM
公式サイトはこちらから:KOMERI.COM
ホームセンターコメリのECサイトです。
工具や資材、園芸用品や日用品などを販売しています。
コメリのECサイトで注文し店舗で商品を受け取れる方は送料無料です。
このように、お客様が送料を抑えられるような工夫も行っています。
また、ソファー特集やリサイクル特集で情報配信をしてコンテンツマーケティングを実施していることも特徴です。
また、アプリマーケティングによってスマホからの集客にも力を入れています。
カメラのキタムラ ネットショップ
公式サイトはこちらから:カメラのキタムラネットショップ
商品を買うことができたり、売ることもできたりするカメラのキタムラのECサイトです。
一眼レフや家電などを販売しており、売却は宅配買取を提供しています。
集客方法は、コンテンツマーケティングです。
おすすめの炊飯器や防災グッズなどを紹介する特集ページやハウツー記事を公開しています。
また、資生堂と同様にFacebookやTwitterなどSNSマーケティングにも取り組んでいるECサイトです。
ユニクロ公式オンラインストア
公式サイトはこちらから:ユニクロ公式オンラインストア
アパレルショップの成功事例として挙げられるのがユニクロのオンラインストアです。
元々知名度が高いですが、特集ページやSNSを使用して集客も行っています。
ユニクロのオンラインストアの特徴は、実店舗では購入できない商品を販売している点です。
例えば、オンラインストアには実店舗では扱っていないサイズの洋服などを提供しています。
そのため、種類やサイズで実店舗との差別化を図っているのです。
また、アプリマーケティングを実施してクーポンの提供やセールの告知をしています。
購買意欲を高めたり、既存顧客のリピート利用を促したりして安定した利益を獲得しているといえるでしょう。
ZOZOTOWN
公式サイトはこちらから:ZOZOTOWN
ZOZOTOWNはフルスクラッチで開発されたといわれているECサイトです。
主に洋服などの販売を行っています。
メルマガやSNSマーケティング、アプリマーケティングで集客をしているECサイトです。
また、定期的にクーポンを配布し、新規顧客獲得やリピート利用を促進しています。
ユーザービリティを考えてカートに入れやすくしている点が特徴です。
サイズや色の選択、カートに入れるアクションをワンクリックで完了させられるため、これにより離脱率を抑制しています。
ライスフォースオンラインショップ
公式サイトはこちらから:ライスフォースオンラインショップ
ライスフォースオンラインショップはスインケアやボディケアなどの化粧品を販売するECサイトです。
主に、Facebookを使用して集客しています。
単に商品を紹介するだけでなく、スタッフの写真などが用いられているので、親しみやすい投稿が特徴です。
2012年にはFacebookを活用したマーケティング成功例としてベストプラクティスに選ばれています。
竹虎
公式サイトはこちらから:竹虎
竹虎は竹を使用した商品を販売しているECサイトです。
例えば、蒸籠やスクエアバスケットなど竹を使った商品を取り扱っています。
独自のECサイトだけでなく、モール型ECサイトも利用しており、複数の販路で商品を販売している企業です。
SNSマーケティングやメルマガの配信などで集客をしており、Facebookを通じて海外の認知度を高め、海外のメディアに特集された経験もあります。
商品を予算で検索できるだけでなく、シーン別にギフトを選ぶことができるなど、さまざまな工夫が施されているECサイトです。
Rakuten SEIYU ネットスーパー
公式サイトはこちらから:Rakuten SEIYU ネットスーパー
楽天と西友が提供する食品販売のECサイトです。
主に、野菜や果物、肉など食品をメインに販売しています。
ネットスーパーは新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって実際に注目を集めました。
家から手軽に食品を注文することができるので、非常に便利なサービスになります。
iOSやAndroidでアプリが提供されているため、アプリから手軽に注文することも可能です。
また、ポイントを配布しているため、利用者は安い価格で商品を購入することができるでしょう。
ニトリ
公式サイトはこちらから:ニトリ
ニトリは家具・インテリアショップで成功したECサイトのひとつです。
家具や掃除道具、家電など幅広い商品を扱っています。
コメリと同様に店舗で受け取る場合、送料は無料です。
アプリやメルマガ、公式SNSで集客を行っています。
ランキングで商品が紹介されていたり、カラーや暮らし方から商品を探せたりするので、真似したいデザインが豊富に詰まったECサイトです。
まとめ
今回は、ECサイトの概要や作り方、事例などを具体的に解説しました。
ECサイトの構築は販路の拡大や人件費の削減など、企業にさまざまなメリットをもたらします。
そのため、企業がぜひ利用したい販売方法のひとつです。
また、ECサイトの構築方法は5種類あります。
それぞれの方法で必要な費用や特徴などが異なりますので、自社に合ったものを選択して構築するようにしてください。