コスト削減とは?削減のアイデアや成功事例をご紹介!

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会社の規模が大きくなり、売り上げも右肩上がり。
利益率も大いに期待できそうと財務表を見てコストの上昇率にびっくり!
そのような経験はございませんか?思った以上にコストがかかるのはなぜ?
コスト削減の方法や成功例をご紹介いたします。

そもそも、会社のコスト削減とは?

コスト(原価)=利益を得るために必要な費用を意味し、大きく2つに分類できます。

  • 人件費、家賃、通信費など可視化できるもの
  • 仕事や作業にかかる時間、会議などのコミュニケーションなど可視化しにくいもの

すなわち、コスト削減とは利益を得るための必要な費用を削減し、利益を増やすことを目的に実施するものです。

利益率20%の企業が10%のコスト削減を実現できた場合、利益率を40%に増加させるとのと同等な効果があると考えられています。

会社でかかるコストの主な例

主な例を挙げていきましょう。

人件費 企業にかかるコストの中で最も大きな割合を占めます。
人材採用 新卒、新規、中途採用など
採用条件によっては企業説明会や求人広告掲載費用なども必要です。
オフィスコスト 家賃、通信費、事務用品、プリンターなどのOA機器リース費用。
光熱費 電気・ガス・水道など。
資材調達費 原材料、副資材、梱包材など。

 

一番削減が難しいのは、人件費

業種によって人件費率は異なりますが、
会社の経費の中で最も高い割合を占めるといわれています。

基本給、残業代、通勤手当、役員報酬、法定福利費、福利厚生費、退職金です。
人件費=給与だけではなく、実際にはそれ以外の費用が多く必要になるということです。
人件費は基本給の2倍ほどかかるといわれています。

他にも、出張旅費交通費、採用、教育、外注費用などを含むと、
売上に占める人件費の割合は20~30%ともいわれています。

なぜコスト削減が必要なのか?

市場の成長が期待できず価格競争が激しくなっている現代。
作れば作っただけ商品が売れる効率化の追求だけが効果を発揮する時代でもありません。
利益を生み出すには、削っても良いコストを見極めて適切な対処をしていくことが大切です。

コスト削減をして、企業利益を拡大することができれば
設備投資、新商品の開発などに充てることも可能です。

企業の存続価値が高まれば、競合他社との差別化を図りより高い競争力を高め、
健全な企業の発展に結びついてきます。

短期的な視点ではなく、長期的に企業を存続させることのために適切なコスト削減が必要です。

コスト削減の目標を決めましょう!

では、どのようにコスト削減をしていくのか。
まずは現状のコストを把握、選別、目標設定、具体的な削減方法、
社内での共有・実行、実施プランの分析・改善の全6段階に分けて解説していきましょう。

STEP1.現状のすべてのコストを把握
STEP2.コスト削減が出来る事と出来ない事の選別
STEP3.分析・コスト削減目標の設定
STEP4.具体的削減方法の設定
STEP5.社内にコスト削減を周知徹底する。
STEP6.実行プランのチェックと改善(PDCA)

STEP1.現状のすべてのコストを把握

会社のコスト削減とは?で上述した通り、
コスト(原価)=利益を得るために必要な費用です。
現時点で発生しているコストを全てリストアップしてみてください。

STEP2.コスト削減が出来る事と出来ない事の選別

リストアップ内容を元に、「コスト削減可能」「コスト削減不可」の選別をしていきます。
併せてリースなど「別の方法に置き換えることが可能」なものもリストアップしていきます。

STEP3.分析・コスト削減目標の設定

STEP2でリストアップしたコストの中で、
無駄なコストと削減する方法があるのかを分析していきます。
「コスト削減可能」「別の方法に置き換えることが可能」
だと判断した項目を元に目標値を設定し、優先順位を決定します。

STEP4.具体的削減方法の設定

効果的なコスト削減は企業の利益率向上に役立ちますが、
削ってはならないもの慎重になるべきことを挙げておきます。

  • サービスや商品の品質を落とさないか
  • 安全面に支障が出ないか
  • 企業の信用度下げることがないか
  • 社員の労働意欲の低下、労働効率低下にならないか

ど、品質、安全性、信用、信頼、モチベーションを低下させるものは削減の対象から除外してください。

例えば、安い原料を使って品質が下がり事故を起こしてしまった。
過度な空調などの使用制限により、社員が体調不良になってしまった。などでは本末転倒になってしまいます。

STEP5.社内にコスト削減を周知徹底する。

コスト削減は一部の人が努力するだけでは実施が困難で、各部門や全社員の理解と協力が必要です。

「なぜコスト削減を実施するのか」を事前に共有し、
「昼休みは照明を50%のする」「エアコンの設定温度は28度まで」
などの具体的な施策方法や規定を設け、告知、実施していきます。

その際に「現状のコスト」「削減目標」「目標を達成するメリット」など着地点を説明することで、
社員のモチベーションを下げることなくスムーズに実施していきます。

STEP6.実行プランのチェックと改善(PDCA)

スト削減の施策実行した後、PDCAを用いて、
1か月、3ヵ月、半年、一年など期間を決めて定期的に検証を行います。

PDCAとは、品質管理など業務管理における継続的な改善方法で、
「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」
を繰り返して継続的に改善することです。

できなかったこと、問題点、気づいた点などを集計し、評価分析していきます。
分析後、検証結果を元に改善を行い結果は全社員で共有し協力して行います。

改善策は、社員から募集するのも一案です。
コスト削減コンテストをコンペ形式で実施し、社長賞など金一封を設け全社員へコスト削減意識を啓蒙している企業も見受けられます。

コストの種類と削減の具体的な方法とは?!

コストと一口に言っても様々な種類があり、削減方法も異なります。
御社の経営に占めるコストはどれでしょうか、また削減施策はあるのでしょうか。
具体的に説明していきましょう。

コストの種類について

「人件費は削減するのが難しいのは理解できた、
ただ他にどんなものがあるのかイマイチよくわからない。」
実は目に見えているようで見落としがちなコストも多く存在します。
盲点だけど削減対象リストに入れておきたい「削減可能なコスト」を説明していきます。

オフィスコスト

オフィス、事務所にかかるコストで、直接の営業に直結しないコストを指します。

オフィスコスト例
  • 家賃、倉庫代
  • インターネット、電話、郵送などの通信費、
  • プリンターなどのOA機器のリース、
  • コピー用紙、ボールペンなどの事務用品、
  • 机、椅子などの家具備品、
  • 自社HPや端末、システムの保守メンテナンス費用、
  • 出張費、交通費など。

エネルギーコスト

水道光熱費を指します。
例えば、電気代、ガス代、水道代などです。

オペレーションコスト

正社員およびパートを含む人件費、物流費を指します。
業界によっては、オペレーション費用の割合が高い企業も多く、繁忙期に臨時にアルバイトを多数採用し予想以上にコストが高額になることも多いです。

コスト削減の方法

様々な「コスト」が見えてきたかと思います。
ここでは、「すぐに」「簡単に」取り組めるコスト削減の方法をご紹介します。

水道光熱費・通信費などの見直し

電力自由化により電力会社の比較、一定量を超えると使い放題になるプランなど自社に合った電力会社の選択をしましょう。

電気はこまめに消すなどの社員への意識づけも重要です。

通信費も様々な通信会社があります。
携帯スマホの契約後ずっと同じプランではなく定期的に料金プランを見直し今必要なプランを選択しましょう。

照明やエアコンなどの見直し

コピー機のランニングコストを抑えるため詰め替えインクやリサイクルトナーの使用、
ボールペンは替え芯を利用する、消耗品は安く購入できる調達先を調べておきましょう。

リース・レンタルの見直し

コピー機などのOA機器は、コピー、印刷枚数の稼働量に応じて費用が変動することが多いので

現状に合った契約なのか、契約形態の見直しをしてみましょう。

社員数に応じた使用台数や複数の専用機を1台の複合機にまとめる、不要な機器の撤去などがあります。

また機器の使用年数はどうでしょうか?
新しいコピー機に変更して大幅に消費電力を削減できたという声もあります。

ペーパーレス化

近年頻繁に耳にするようになりました。
書類などの紙媒体を電子化して、紙の使用をなくす、大幅に削減する方法です。

例えば、
ビジネス文書、会議資料、パンフレットやカタログ、チラシなどの販促物を電子データ化することで、印刷のコストを抑える、メールやオンライン会議で情報が共有しやすくなる、保管場所の省スペース化にもなります。企業の状況に合わせて取り入れていくことでコスト削減につながります。

賃料の見直し

ここ数年で働き方が大きく変わってきている為、賃料も大きな見直し対象です。
リモートワークなどで、大きなオフィスが不要になってきた、
週1回程度に出勤回数の減少で郊外でもよさそうだ、レンタルオフィスでも良いかもしれない、
など思い当たる節があれば移転も検討してみるのも良いかもしれません。

定期利用サービスの見直し

新聞や雑誌の定期購読、清掃、コーヒーメーカー、観葉植物のレンタルなど
一つ一つの費用はさほど高くはありませんが、定期的に利用サービスを見直しましょう。

広告費の見直し

新聞雑誌広告、web広告、SNS広告、HPなど様々です。
残念ながら、広告を出せば売り上げが上がるとはいいがたいです。
企業のターゲットに合う広告媒体を見つけ、計画的に広告を出すことをお勧めします。
Facebook、インスタグラム、Twitter、LINEなど無料で情報発信できるプラットフォームも数多く存在します。

自社に合ったプラットフォームを利用するのも検討すると良いでしょう。

人件費削減の検討

必要な人数で働くことも検討してみましょう。
そのためには、「業務量の見直し」「適正な人員の配置」「アウトソーシング化」などが必要です。
人員削減によって削減できたお金を設備投資に回して更に効率を上げることも可能です。
長期的な利益率向上のために見直してみるのもよいでしょう。

コスト削減の成功事例

どのようにコスト削減に取り組んでいるのでしょうか。
こちらでは、2社のコスト削減成功事例をご紹介します。

  • 「人材教育」に関するもので、技術者の訓練時間を半分に削減しました。
  • 「ペーパーレス化」に関するもので、名刺管理をシステム化し、社員内で情報共有に成功。
    営業の重複や漏れを防ぎ、業務の効率化に成功しています。

ダイキン工業:技能訓練支援システムの導入で訓練時間が半分に!

ダイキン工業では、
技能訓練支援システムを導入することで工場での技術者の訓練時間が半分になりました。
日本の製造業において大きな強みである”匠の技”。
グローバルな生産拠点が増えたことで、”匠の技”の技能伝承が重要な課題でした。

以前は、熟練した技術者が各拠点を回って技術を教えていましたが、支援システムを利用することで、技術を「見える化」して教えることができるようになり、短時間で技術を身に付けることができるようになりました。

結果的に、訓練に必要な時間は半分まで削減され、言葉の壁によって時間がかかっていた問題も解消される結果となりました。

引用元:HITACHI

日本郵便株式会社:名刺をペーパーレスで経費削減

日本郵便株式会社は、
担当社員しか分からなくなってしまいがちな各営業パーソンの名刺管理をシステム化。
名刺管理サービスを導入し、700名以上のメンバーが名刺情報を共有しています。

スマートフォンで、顧客や担当者情報の逐次確認が可能になり、
営業先のバッティング、営業漏れの防止が出来るようになり、作業効率が大幅に向上しました。

名刺情報は、スキャンで手軽に取り込めるため工数も大幅に削減されています。
紙の温かみ利用してもらう同社のコア業務を残しつつ、それ以外の部分は積極的なペーパーレス化によるコスト削減が図られています。

コスト削減コンサルタントとは

自社で出来るコスト削減方法は試してみたけれど、なかなかうまくいかない。
そんなお悩みはございませんか。

コスト削減のプロ、「コスト削減コンサルタント」に相談する事で解決する事が出来ます。
1円でも安価になるように「70以上の項目」をプロの目で診断し、コスト削減実現までサポートしてくれます。

相談は無料で実際にコストの削減が出来た場合のみ、費用が発生する「完全成果報酬型」が人気です。

 

まとめ

企業の永遠の課題、利益率アップとコスト削減。
企業の発展と永続性することに必要不可欠なことです。
無駄なコストを削減して、設備投資や社員、社会に還元することが出来たらとても幸せですよね。
まずは身近にできるコスト削減の方法に取り組んでみる、
難しい、わからないことがあれば500社以上の実績のあるプロに相談してみる。
成功している企業の導入例を聞くことや情報収集は、御社のコスト削減のお役に立てると信じております。

 

 

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