eラーニングシステムを導入するにはどのくらいのコストがかかるのか、料金の目安はどのくらいなのか知りたいのではないでしょうか?
eラーニングシステムを導入するときには、月額費用だけでなく初期費用やカスタマイズ料金、オプション料金がかかるケースもあります。
トータルコストを意識して導入しなければ、導入コストが高額になっていまうかもしれません。
本記事では、eラーニングシステムの料金プランとクラウド型・オンプレミス・イントラネット型の料金目安、eラーニングシステム料金比較一覧表をご紹介します。
eラーニングの料金内訳とは?それぞれの相場を解説
実際にeラーニングプログラムを導入する際にはどのようなコストがかかるかご存知でしょうか。ここからはeラーニングシステムでかかる費用の説明をしていきます
1. 初期費用
初期費用とは、導入する際にプログラム会社と契約する際に発生する費用です。
オンプレミスタイプは通常ライセンス一括購入となるため、初期費用が高額になる傾向があります。対してクラウド型のeラーニングシステムでは、商品によってかなり差が開き、導入費用は無料~10万円程度といわれています。
初期費用が高い商品には、初期設定まで対応してくれることもあり会社の負担が減るといったメリットがあります。また無料の場合でも、その後のプランなどによりトータルでは高くなるという場合もあります。導入前に数社から見積をとりしっかり検討しましょう。
2. 月額料金
クラウド型のプログラムで、導入後に毎月使用料として支払うのが月額料金ですが、利用を希望する機能やプログラムを組み合わせることにより料金が変わるシステムと、通信料や受講人数により料金が変動する従量課金システムの2つがあります。
受講生が少ない場合には従量課金の方がいい場合もありますが、大規模な研修を行う場合や、ステップアップして様々なプログラムを社内で用いる予定であれば定額制の方が有利といえるでしょう。
3. カスタマイズ料金
事業者が提供するeラーニングシステムパッケージを自社サーバーにインストールするクラウド型のオプションで、自社独自の仕様にカスタマイズすることも可能です。自社でのコンプライアンス問題や、自社の製品を取り込んだ研修内容に変更することにより、従業員の理解度は更に上がるでしょう。
パッケージの標準機能や装備のみでOKであれば、初期投資は安く済みますが、それにオプションを追加していくと、結果オンプレミス型よりも高くつくといったリスクもあることを覚えておきましょう。パッケージのみ導入なら10万円程度ですが、これにオプションを付加することにより100万円程度になることもあります。
4. オプション料金
前述のカスタマイズや、動画・スライド・PDFなどで自社教材を作成する等、自社独自の付加価値をつけるためにオプションを追加するのは受講者のモチベーションアップや受講者数アップなどの効果につながることもあります。
まずは基本パッケージを導入して、慣れてきたらオプション料金を払い追加機能を実装するのも有効です。
eラーニングの種類は2種類!それぞれの相場
eラーニングシステムには、大きく分けて次の2つがあります。
- クラウド型eラーニングシステム
- オンプレミス・イントラネット型eラーニングシステム
ここでは、それぞれの料金相場について解説します。
クラウド型eラーニングシステムの料金相場
クラウド型ラーニングサービスを提供するベンダーは初期費用に50,000~200,000円前後で、50ユーザーまでは月額30,000~200,000円前後、150ユーザーまで月額50,000~70,000万円前後あたりが相場となっています。
事業者がeラーニングシステムのプラットフォームをクラウド環境に構築して、クライアントに貸し出すのがクラウド型のラーニングサービスです。
クラウド型のメリットは一番速く、コストもかけずにeラーニングシステム利用が可能なことです。
通常初期費用および、ユーザー数に応じた月額料金を払うのが一般的な利用方法ですが、クラウド型の場合は、自社でサーバーやプラットフォームを構築しなくてよく、メンテナンスも事業者に任せることができます。
オンプレミス・イントラネット型eラーニングシステム
オンプレミス型の料金相場はサーバー、ネットワークハードウェアの費用として300,000~1,000,000円程度をみておくといいでしょう。
社内に専用のサーバー、eラーニングのプラットフォームを構築して、自社イントラネットのみで公開するのがオンプレミス・イントラネット型のeラーニングシステムです。自社のセキュリティポリシーに合わせて環境を構築することもでき、強固なセキュリティを誇ります。
また、既存のシステムがあれば独自に改良して統合したり、連携を持たせることもできるため、自社オリジナルの統合システムを構築することも実現します。
eラーニングシステム料金比較一覧表
ここからはおすすめのeラーニングシステム5つの料金を基準に徹底比較します。今回紹介するeラーニングシステムの料金比較表はこちらです。
eラーニングシステム | 月額料金 | 初期費用 | カスタマイズ料金 | オプション料金 |
学びばこ | 15,000円/月〜 | 50,000円 | 別途見積り | 別途見積り
|
学び~と | 15,000円/月〜 | 0円 | ー | 動画配信 IPによるアクセス制御:1回50,000enn 独自ドメイン利用 学習教材 |
SAKU-SAKU Testing | 1人あたり330円/月〜 | 0円 | ー | ー |
Schoo | 1IDあたり1500円/月 | 0円 | ー | ー |
playse.eラーニング | 19,800円/ 月~ | 0円 | ー | ー |
1.学びばこ|数10人単位で料金を選べるeラーニングシステム
引用元:学びばこ公式HP
学びばこはパソコンに慣れていない方でも簡単に利用できる、シンプルなeラーニングシステムです。
学習によりインプットした後にテストをしてアウトプットすることができるため、記憶を定着させることができます。また、アンケート機能も搭載されており、受講者が学習をどのように感じているか把握することも可能です。
設立30年のノウハウを活かしたサポート体制を取っており、もしもの時も安心です。また、長い年月のサポートからなる経験で色々なアドバイスも貰えるでしょう。
料金は以下のようになっています。
人数 | 料金/月 | 初期費用 |
5名 | 15,000円 | 50,000円(サーバー構築、ドメイン、SSL取得) |
15名 | 30,000円 | |
30名 | 50,000円 | |
50名 | 75,000円 | |
100名 | 135,000円 | |
200名 | 240,000円 | |
300名 | 350,000円 | |
300名以上 | 問い合わせ |
2.学び~と|2カ月無料お試し期間があるeラーニングシステム
引用元:学び〜と公式HP
学び〜とはインストールの必要がない、教材作成機能のついているクラウド型のeラーニングシステムです。
月額1万円台から1ヶ月単位での申し込みが可能となっており、登録人数も50人からと1部署から導入することも可能で、とても便利です。
また、多言語の切り替えが可能なので、特にグローバルな視点を持っている企業におすすめです。外国人を雇いたいけれど、外国語での研修に自信がない場合でも、学び〜とであれば、外国語での研修が可能です。
スマートフォンやタブレットでの学習も可能なので、例えばちょっとしたスキマ時間に研修を受けたいという場合でも、スマートフォンでどこでも研修を受けることができます。
料金は以下の通りです。無料トライアルで2か月間無料なので、まずはお試しで入ってみるということもできます。
プラン名 | 登録ユーザー数 | 料金/月 |
プラン50 | 50人 | 15,000円 |
プラン100 | 100人 | 28,000円 |
プラン200 | 200人 | 50,000円 |
プラン500 | 500人 | 100,000円 |
プラン1000 | 1,000人 | 150,000円 |
プラン1500 | 1,500人 | 210,000円 |
プラン2000 | 2,000人 | 240,000円 |
プラン2500 | 2,500人 | 275,000円 |
プラン3000 | 3,000人 | 300,000円 |
プラン4000 | 4,000人 | 360,000円 |
プラン5000 | 5,000人 | 400,000円 |
プラン7500 | 7,500人 | 525,000円 |
プラン10000 | 10,000人 | 600,000円 |
プラン10000+ | 10,001人以上 | 問い合わせ |
3.SAKU-SAKU Testing|30人の少人数からでも利用できるeラーニングシステム
SAKU-SAKU Testingは累計入社数1300社で、月間利用20万IDを超えた、大手eラーニングシステムです。
スマートフォン、PC、タブレットだけでなく、ガラケーにも対応しているため、まだガラケーを使っているという方でも利用できる、幅広い層に対応したeラーニングシステムです。
パワーポイントや動画、テキストやHTMLスライドなど、多種多様な学習コンテンツの配信が可能となっており、自社に合わせたコンテンツを利用すればさらに学習の定着度は上がるでしょう。
繰り返し学習を基本としているため、1度インプットして終わり、という形ではなく何度でも繰り返して記憶を定着させており、受講者は生きた知識を獲得することが出来るでしょう。
30人から利用可能なので、中小企業でも導入が可能となっています。料金は以下の通りです。
人数 | 料金/月 |
30人〜299人 | 660円/人 |
300人〜 | 330円/人 |
4.Schoo|生きた知識を定着させることができるeラーニングシステム
引用元:schoo公式HP
SchooはKDDIやSUNTORYを含む、2000社以上に導入されているeラーニングシステムです。
Schooの講師は、各業界の第一人者やその業界の専門家であるため、より深い知識を得ることができます。
新入社員から管理職まで幅広い研修パッケージを取り揃えているため、新人研修で終わりではなく、昇進する度にその役職の研修を行うことができます。
視聴履歴で受講者の学習の進捗状況を確認できるだけではなく、レポート提出機能もあるため、実際に学習したあと、本当にその知識が定着しているかを図ることもできます。
以上よりSchooは変化しつつある社会で、的確に対応できるeラーニングシステムで、効率的な学習により即戦力の人材育成が可能です。
料金は、月額1500円/IDになっていて、20ID以上から10IDごとに契約を結ぶことができます。
ご利用ID数 | 料金/ID |
20ID以上から10IDごとに契約可能 | 月額1,500円/ID |
5.playse.eラーニング|段階に合わせた研修が可能
引用元:playse公式HP
playseは3,000レッスンが見放題で新入社員や管理職など、段階に合わせた研修が可能なeラーニングシステムです。
実用的な知識やノウハウを3,000を超えるレッスンから選んでピンポイントで学習できるため、過不足なく学習を進めることができます。
視聴履歴やテスト結果で学習の進捗状況を把握すると共に、現在の弱点も把握することができるので、まだ定着していない知識を中心に学習していくということも可能です。
導入時はもちろん、導入したあとも手厚いサポートをしてもらえるため、導入してからトラブルが起きてしまったとしても安心です。
IDの有効、無効化が可能なので、現在使っているID分だけの料金で済み、無駄な費用がかかることもありません。
料金は以下のようになっています。
ご利用ID数 | 料金/月 |
1~39 | 19,800円 |
40~500 | 500円/1ID |
501~1,000 | 400円/1ID |
1,001~ | 300円/1ID |
eラーニングの会社側・受講者側のメリットとは?
ここまでは、eラーニングの料金や具体的なサービスの紹介をしてきましたが、eラーニングを導入することによって得られるメリットはどんなことなのでしょうか?ここからは、eラーニングの会社視点・受講者視点でのメリットを説明します。
会社側のメリット
eラーニングを導入することによるメリットは、主に下記の4つです。
- 学習管理が簡単
- コスト削減
- 準備時間の削減
- 教育の均一化
学習管理が簡単
eラーニングでは、受講者の進捗管理を行うことができるため、それぞれの生徒がどこまで進められているか・理解できているかが見える化できます。必要に応じてフォローアップができるなど、受講者に寄り添った対応が可能です。
コスト削減
教育における紙資料や会場の準備にかかる費用はeラーニングの場合は発生しません。特に、大人数の集合研修などの場合は、かなり大きなコスト削減効果が見込めます。
準備時間の削減
対面での研修の場合は、会場の予約や設営・講師の手配など、実施するまでに様々な準備に時間がかかります。eラーニングの場合は、インターネット上で決まったシステムするだけなので、準備に関わる工数を削減できます。
教育の均一化
通常の研修は、参加人数が会場の収容人数などに応じて決まっており、同じ内容のものでも講師や内容が変わることがあります。eラーニングの場合は、システム上には参加人数の制限がないので、より多くの受講者に同時に同じ内容の研修を行うことができます。結果的に、ムラのない教育が提供できます。
受講者側のメリット
受講者側には、下記のようなメリットがあります。
- いつでもどこでも受講できる
- 繰り返し学習できる
いつでもどこでも受講できる
eラーニングは、インターネットに接続すれば受講することができるので、スマートフォンやタブレットなどがあれば、通勤中の電車の中や寝る前のベッドの中など、時間や場所を選ばずに学習することができます。
繰り返し学習できる
通常の研修では、聞き逃してしまったところや聞き直したいところは、あとで講師の方に質問するか、他の受講者から聞くしかありません。eラーニングの場合は、過去の教材でも見直すことができるので、疑問に思った時にすぐに該当の箇所の復習ができます。さらに、理解できなかったところは何度も見直すことで学習の定着度を上げて、より理解度を上げることができます。
まとめ
eラーニングシステムの導入コストは、初期費用・月額料金・カスタマイズ料金・オプション料金で構成されます。
月額料金だけで判断すると、トータルの導入コストが高額になるかもしれません。
最終的にどのくらいのコストになるかをチェックし、自社に合ったeラーニングシステムを導入しましょう。
下記の記事では、おすすめのeラーニングシステムを紹介しています。
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