
「大手で安心感のある東京ガスで、法人の電気契約はできるのだろうか?」
「東京ガスで、ガスと電気をセットにすれば本当に安くなるのか?」
このように検討している経営者や経理担当者も多いのではないでしょうか。
東京ガスは都市ガスのイメージが強い会社ですが、法人向けにも電気・ガスをはじめとする総合的なエネルギーソリューションを幅広く展開しています。すでに東京ガスのガスを利用している法人であれば、電気もまとめて契約することで契約管理や請求確認がしやすくなる可能性があります。
ただし、法人向けの電気契約は家庭向けより確認事項が多く「有名だから」という理由だけで選ぶのは避けた方が賢明です。
- 東京ガスの法人向け電気の契約可否と対応する契約種別
- 低圧・高圧別の料金プランとガスセット割の実態
- 東京ガスが向いている法人・向いていない法人の判断基準
- 東京電力EP・エネオスでんきとの比較ポイント
- 切り替え前に必ず確認すべき契約条件のチェックリスト
本記事では、契約前に知っておくべき情報を解説します。
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目次
東京ガスは法人契約できる?法人向け電気の対応状況を解説

結論からいうと、東京ガスは法人名義での電気契約が可能です。一般家庭だけでなく、小規模な飲食店やオフィスから、中・大規模な商業施設や工場まで、非常に多くの法人が東京ガスの電気を導入しています。
東京ガスの電気に関する法人対応概要
「法人でも契約できる」といっても、すべての施設で同条件というわけではありません。法人契約を検討する際、まずは自社の施設が「低圧」か「高圧」のどちらに該当するかを確認しましょう。
契約種別 | 契約電力の目安 | 主な対象施設 | 東京ガスの対応 |
低圧 | 50kW未満 | 小規模オフィス、飲食店、美容室など | 対応(複数プランあり) |
高圧 | 50kW以上 | 中規模ビル、スーパー、病院、工場など | 対応(要見積もり) |
特別高圧 | 2,000kW以上 | 大規模工場、大型商業施設など | 対応(要見積もり) |
東京ガスは低圧に加え、高圧・特別高圧の電力切り替えにも対応しています。ただし、高圧・特別高圧では東京ガスが出資する株式会社エネットの電力を供給する形となるため、契約条件や対応可否は個別に確認が必要です。
東京ガスの電気事業の特徴と供給実績
東京ガス株式会社の電気は、国内最大手の都市ガス会社である「東京ガス株式会社」が提供する電力サービスです。2016年の電力小売全面自由化を機に本格参入し、現在はガスだけでなく電力や再生可能エネルギー、企業の脱炭素化を支援するソリューション事業まで幅広く展開しています。

会社名:東京ガス株式会社(東京瓦斯株式会社)
所在地:東京都港区海岸1-5-20
設立日:1885年10月1日
提供先:家庭向け、法人・個人事業主向け
供給実績:電気の小売お客さま件数415.2万件(2025年3月末時点)、新電力No.1
東京ガスの電気事業における最大の強みは、その圧倒的な実績と供給の安定性です。
電気の小売顧客数はすでに400万件を突破しており「新電力No.1」のシェアを誇ります。自社グループでLNG(液化天然ガス)火力発電所など複数の電源を保有しているため、他の新電力会社と比較しても供給の安定性が際立っています。
高圧・特別高圧の電力供給については、東京ガスが出資する大手新電力「株式会社エネット」を通じて電力を供給する仕組みを採用しています。エネットは法人向け高圧電力において豊富な実績と独自の省エネサービスを持っており、東京ガスのガス供給網とエネットの電力供給網を掛け合わせ、法人のエネルギー課題を強力にバックアップする体制が整っています。
参考:東京ガス公式サイト
東京ガスの法人向け電気料金|法人利用で確認すべきポイント

法人の電気料金は、使用状況や契約種別(低圧・高圧)によって最適なプランが異なります。特に高圧電力以上の場合は個別に見積もりを取得しなければ正確なコスト削減効果はわかりません。
【低圧向け】法人向け料金プランの種類と特徴
店舗や法人(低圧電力)向けに、よく検討される東京ガスの代表的なおすすめプランは以下の3つです。
プラン名 | ターゲット・対象施設 | プランの特徴・メリット |
基本プラン | 小規模オフィス、美容室、個人商店 | 一般的な電灯契約(従量電灯B/C相当)。使用量に応じた標準的な料金設定で、最も汎用性が高いプランです。 |
ずっとも電気3 | 飲食店、町工場、マンション共用部 | 業務用冷蔵庫や大型エアコンなどの「動力(3相200V)」を使用する法人向けプランです。 |
さすてな電気ビジネス | 環境配慮(ESG)を重視する全法人 | 実質再生可能エネルギーを利用し、CO2排出量実質ゼロに貢献できる法人・個人事業主向けのプランです。動力プランの用意もあります。 |
東京ガスの低圧プランを選ぶ動機の一つが「ガス・電気セット割」です。ただし、割引の仕組みはプランによって異なります。
- 基本プランの場合:毎月の電気料金(基本料金+電力量料金の合計)から0.5%割引
- ずっとも電気3の場合:毎月の基本料金から275円(税込)割引
割引額自体はそれほど大きくないため、セット割だけを理由に契約するのは禁物です。電気単体の料金水準も含めてトータルで比較することが重要です。
【高圧・特別高圧向け】東京ガスの電気の特長と導入メリット
東京ガスの高圧・特別高圧電力には、以下のようなメリットがあります。
- 初期投資不要で切り替え可能
現在ご利用中の送電網をそのまま使用するため、新たな設備投資は原則不要です。スマートメーターへの取り替えが必要な場合も、原則として地域の一般送配電事業者が無料で工事を行います。
- 電気とガスの使用量・請求額を「まとめて見える化」
法人向けポータル「myTOKYOGASビジネス」を利用すれば、最大過去2年分のガス・電気の使用量とご請求額を一括で確認できます。複数事業所のデータ管理やCSV出力にも対応しており、社内の会計管理システムとの連携もスムーズに行えるため、総務・経理部門の負担を大幅に削減できます。 - 脱炭素化・環境経営への対応プランが豊富
RE100などの「国際イニシアチブ」や各自治体の法規制・条例に対応する環境価値(非化石証書)付きのプランをご用意。電気の必要量に応じて「実質再エネ化」する割合を柔軟に組み合わせることも可能です。
法人契約で必ず確認すべき3つのチェックポイント
東京ガスに限らず、法人が電力会社を切り替える際には、見積もりの表面的な金額だけでなく以下の3点を必ず確認してください。
- 燃料費調整額の上限設定はあるか?
- 契約期間はどのくらいか?
- 途中解約時の違約金・清算金は発生するか?
参考:東京ガス公式サイト「電気について」、「燃料費調整制度とは?」
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東京ガスの法人向け電気を使うメリット・向いているケース

東京ガスの法人向け電気の主なメリットは、電気・ガスの契約管理をまとめやすいこと、法人向けWebサービスで使用量や請求額を確認しやすいこと、環境配慮型のプランを選べることです。
電気・ガスを一元管理できる
電気とガスを東京ガスにまとめることで、セット割が適用されるだけでなく、以下の実務的なメリットがあります。
- 電気とガスの相談先をまとめやすい
- 請求管理を簡素化しやすい
- 支払い方法の管理がしやすくなる
- ガス・電気セット割が得られる
- 既存の東京ガス契約を活かせる可能性がある
大手ならではの安心感と相談しやすさ
東京ガスは1885年創立の企業で、都市ガス事業を長年にわたり展開してきた実績があります。
また、法人向けWeb会員サービス「myTOKYOGASビジネス」では、過去2年分の料金・使用量の確認や、複数契約の管理、CSV・料金明細PDFのダウンロードが可能です。請求・使用量データを一元管理したい法人にとって、実務面での利便性があります。
参考:東京ガス「myTOKYOGASビジネス」
向いている業種・施設・契約規模の目安
メリットや安心感の観点から、以下の企業に向いているといえるでしょう。
- 飲食チェーンや美容室 : ガスと電気の両方を大量に消費する業種。
- オフィスビル・商業施設 :「myTOKYOGASビジネス」で複数拠点の管理の手間を省き、安定供給を第一に求める施設。
- 脱炭素化を進めたい企業 :「さすてな電気ビジネス」などの独自ソリューションを活用したい場合。
飲食店、美容室、クリニック、小売店など、電気とガスの両方を使う事業者は検討しやすいでしょう。
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東京ガスの法人向け電気のデメリット・向いていないケース

ガスを使わない法人や、電気料金の安さを最優先する法人では、東京ガス以外の電力会社も含めて比較する必要があります。
供給エリアや契約種別によって利用できない可能性がある
東京ガスのガス供給エリア=電気の最安エリアとは限りません。施設の地域によっては、高圧電力のサービスが提供されないケースや、コストメリットが出ないケースがあります。まずは対応可否を専門窓口で確認することをおすすめします。
ガスを使わない法人はセット割の恩恵を受けられない
オール電化のオフィスや、電化厨房を導入している店舗では、セット割の恩恵を受けられません。そのような施設では、ガスとのセット前提で考えるより、電気単体の単価・契約条件を純粋に比較する方が合理的です。
向いていない業種・規模・契約状況
東京ガスの法人向け電気が向いていない可能性があるのは、電気使用量が多く、料金削減効果を厳密に比較したい法人です。
- 電化厨房などを導入しており、ガスの契約がない店舗・施設
- 「1円でも安くしたい」という価格最重視の企業
- 全国に多数の拠点を持ち、エリアを跨いで一括で契約をまとめたい企業(エリア外拠点の扱いで事務処理が煩雑になる恐れ)
これらの法人では、電気使用量が大きいため基本料金や電力量料金のわずかな差でも年間コストに影響します。東京ガスは候補の一つになりますが、他社見積もりを取らずに決めると、削減余地を見落とす可能性があります。
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東京ガスの法人向け電気の口コミ・評判を正しく読むポイント

東京ガスの電気に関する口コミや評判を見るときは、家庭向けと法人向けを分けて考える必要があります。
一般家庭向けの口コミと法人向けは別軸で考える
「東京ガス電気評判」「東京ガス電気デメリット」などで検索すると、一般家庭向けの電気料金、アプリ、支払い、問い合わせ対応などの口コミが多く見つかります。
しかし、法人契約の判断に家庭向けの評価をそのまま当てはめるのは適切ではありません。
法人向けの観点で評判を読む際は、以下を確認してください。
- 投稿者が法人か個人か
- 低圧・高圧どちらの契約か
- 電気使用量が自社と近い規模か
- 料金だけでなく、切り替え後の請求・手続き面にも触れているか
法人の場合、最終的な判断は口コミではなく、実際の見積もり金額と契約条件をもとに行うことが不可欠です。
切り替え後の対応・請求正確性に関する評判の読み方
新電力の中には、請求書の遅れやシステムの不具合が多い企業も存在します。
その点、インフラ大手である東京ガスは、顧客管理システムが堅牢であり「請求業務でトラブルが起きにくい」という点が高く評価されています。
東京ガスの法人向け電気に関するよくある質問

東京ガスを検討する際に、よく寄せられる質問をまとめました。
東京ガスは法人でも電気契約できますか?
はい、可能です。低圧(小規模オフィス・店舗など)から高圧・特別高圧(工場・大型ビルなど)まで、幅広く法人向けの料金プランを提供しています。
東京ガスの法人向け電気料金は安いですか?
現在の契約プランや使用量によっては、電気料金を見直せる可能性があります。ただし、東京ガスが常に最安になるとは限らないため、基本料金・電力量料金・燃料費調整額・契約期間などを含めて比較することが重要です。
東京ガスの電気ガスセットは法人にも向いていますか?
東京ガスの電気ガスセットは、電気とガスを同じ事業所で使う法人に向いています。飲食店やホテルなど、電気とガスの両方を多く使う法人であれば、セット割による割引効果と、請求・管理業務の一元化という大きなメリットを得られます。
東京ガスは高圧電力にも対応していますか?
対応しています。ただし、供給エリアや建物の状況、契約電力の規模によっては見積もりが辞退されるケースもあるため、まずは専門窓口や一括比較サービスで対応可否を確認することをおすすめします。
東京ガスだけで決めず複数社と比較すべき理由
法人の電力契約において最もやってはいけないのは、「1社だけで見積もりを取って決めてしまうこと」です。その理由は3つあります。
①電気料金の差が年間コストに直結する
法人の電気使用量は家庭の数十〜数百倍に上るケースも珍しくありません。たとえば月間使用量が5,000kWhの事業所で、電力量料金が1kWhあたり1円違うだけで、年間6万円のコスト差が生まれます。表面的な見積もり金額だけでなく、基本料金・電力量料金・燃料費調整額の上限設定を含めてトータルで比較しなければ、本当の割安・割高は判断できません。
②電力会社ごとに強みが異なる
東京ガスはガスとのセット管理・脱炭素対応プランの豊富さで強みを持ちますが、電気単体のコスト競争力や全国対応では他社が優位なケースがあります。自社の優先事項(コスト削減・管理の一元化・再エネ対応・全国拠点対応)によって最適な会社は変わります。1社の提案内容だけでは、その会社の強みを押しつけられている可能性を排除できません。
③見積もりを取ること自体にコストはかからない
電力会社への見積もり依頼は、一括比較サービスを利用すれば費用ゼロ・手間最小で複数社から提案を受けられます。「契約を変えなくてもよい」という選択肢を残しながら比較できるため、情報収集の段階でリスクはほぼありません。
東京ガスは有力な候補の一つですが、上記の項目を複数社で横並びに比較したうえで契約先を決めることが、法人の電力コスト管理における最善手です。
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