「FMCとはどんな意味?」メリット・デメリットやおすすめのサービスを比較
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FMCの導入を検討したいけれど、そもそもFMCとはどんなものか分からない人も多いのではないでしょうか。

FMCにより、社用電話とスマホを融合させられれば、業務の効率化やコストの削減に繋がりますよ。

当記事では、FMCとは何か、FMCでできることから、FMC導入にあたってのメリットやデメリット、導入にあたっての注意点をご紹介します。

FMCを理解して、導入するかどうかを検討してください。

FMCはIP電話機と携帯端末を連携させる仕組み

固定電話

FMCとは「Fixed-Mobile Convergence」の略で、「固定電話と携帯電話の融合」の意味です。

携帯電話を固定電話の代わりに、内線のように使うことができます。

FMC自体は1990年代の後半には登場しているサービスです。

しかし、当時は利用者が集まらず、FMCを利用する人はほとんどいませんでした。

FMCの背景やCTIとの違いについて見ていきましょう。

FMC普及の背景

以前から登場していたにも関わらず、今になって急激にFMCが普及した背景には、新型コロナウィルスがあります。

2020年1月に日本国内初の新型コロナウィルス感染者が発見されて以降、日本の会社の働き方は変わりました。

一箇所に集まって仕事をするのではなく、テレワーク・リモートワークと呼ばれるような、自宅などにオフィス環境を持つことで、会社にいなくても仕事ができるようになったのです。

そんな中、足かせになるのが電話でした。

テレワークやリモートワークが浸透しても、電話応対のために出社が必要になるケースが往々にしてあったのです。

FMCにより、内線機能を携帯電話に集約することで、携帯電話1つで会社の電話を自宅に引いたような状態になるため、FMCは幅広い企業に導入され、普及していきました。

FMCでできること

FMCでできることは下記の通りです。

FMCでできること
  • 会社固定電話への着信を外出先で受ける
  • 内線子機として使う
  • 会社固定電話と従業員の電話間を内線で通信する

どのケースであっても、電話を受ける場所が制限されません。

今までは電話を受けるために事務員を常駐させていた企業も、FMCを使えば外出先でも携帯電話で会社固定電話への着信を受けられるため、その必要がなくなります。

FMCとCTIの違い

CTIとは、(Computer Telephony Integration)の略で、コンピュータと電話・FAXを統合する技術のことです。

CTIシステム導入により、顧客の電話番号1つでCRMシステム(顧客管理システム)から検索した顧客情報をコンピュータの画面上に表示させられます。

FMC

CTI

固定電話と携帯電話の連携

パソコンと電話の連携

固定電話を連携させるか、パソコンと連携させるかの違いがあります。

CTIは主にコールセンターなどで利用されており、電話通話ログやコンタクト履歴表示、かかってきた電話を自動でオペレーターに割り振る機能や、自動音声応答による振り分け機能などがメリットです。

FMCとPBXの違い

PBXは(Private Branch exchanger)の略で、電話交換機とも呼ばれ、外線の接続を管理・制御したり、内線同士を無料でつなげたりする役割を持ちます。

FMC

PBX

固定電話と携帯電話の連携

外線と内線電話機を接続する

PBXはいくつかの外線と大量の内線を収容しておき、電話機のダイヤルに応じて必要な番号へ接続するなど、ビル内、企業内、商店内の交換機として活躍します。

PBXはFMCと違い、オフィスの中に主装置を設置する必要があり、工事も必要です。

FMCを導入する3つのメリット

チェック

FMCを導入するメリットを3つ見ていきましょう。

FMCを導入する3つのメリット
  • 通信コストや経費の削減
  • 業務の効率をあげる
  • 事務作業をへらす

詳細を以下で解説します。

メリット1.通信コストや経費の削減

1つ目のメリットは、通信コストや経費の削減です。

FMC導入のためには携帯キャリア1社に契約を一本化する必要があるため、結果的に通信コストを押さえられます。

また、外出先でも社内の人との通話は無料で内線が利用可能で、その分の通話料がかかりません。

メリット2.業務の効率をあげる

2つ目のメリットは、業務の効率をあげられる点です。

FMCの導入で効率化できる業務
  • 担当者が外出中でも会社固定電話にかかってきた電話を取り逃しにくい
  • 社員同士の通話が内線を用いて無料でできる
  • 既存の設備を流用可能のため追加工事不要

オフィス以外での自宅や外出先での拠点を無料の内線通話によるネットワークでつなぐことで、高額な設備投資無しで、自由自在なワークライフバランスが実現できます。

メリット3.事務作業を減らす

3つ目のメリットは、事務作業を減らせる点です。
削減できる事務作業
  • キャリアの契約更新手続き
  • 端末ごとの利用料金支払い手続き

これらの作業がなくなる上、オプションの追加などもブラウザ上で簡単に手続きできます。

FMCを導入する2つのデメリット

考える男性

FMCを導入するデメリットを2つ見ていきましょう。

FMCを導入する2つのデメリット
  1. 通信キャリアが1社に限定される
  2. 通信コスト削減効果を期待できないケースがある

以下で詳細を解説します。

デメリット1.通信キャリアが1社に限定される

デメリットの1つ目は、通信キャリアが1社に限定されることです。

現状、事務所ごとにバラバラの通信キャリアと契約している場合はそのほかのキャリアとの契約を解除する必要があり、手続きが面倒で厄介と考えられます。

契約解除に伴い違約金を請求される可能性もあるため、慎重な行動を取りましょう。

デメリット2.通信コスト削減効果を期待できないケースがある

デメリットの2つ目は、通信コスト削減効果を期待できないケースがあることです。

FMCを導入したからと必ず通信コストが削減されるわけではありません。

外線通話を頻繁に利用したり、内線通話をほとんど利用しなかったりといった場合は通信コストが削減されない可能性があるため、自社の業務でどのような通信が行われているのか、事前にチェックした上で導入を検討しましょう。

種類は3つだけ!FMCの型

携帯電話を触る

FMCの型は主に3つあります。

FMCの型
  • 内線ワンナンバー型
  • モバイルVoIP型
  • クラウドPBX型

詳細を以下で解説します。

内線ワンナンバー型

内線ワンナンバー型は、携帯電話事業者が提供するサービスです。

  • キャリアの回線を利用し日本全国で内線通話が可能
  • 携帯端末の種類の制限がない

 

携帯端末の種類の制限がないため、持っている携帯電話ですぐに導入可能です。

ただし、現在の回線数では足りない場合、固定回線の増設が必要となる場合があります。

また、外線発信時、固定電話番号を表示させるにはオプションが必要な場合が多いです。

モバイルVoIP型

モバイルVoIP型は、スマートフォンに向けてIP電話を提供するサービスです。

  • アプリをダウンロードしたスマートフォンを内線化する

アプリのダウンロードだけでスマートフォンが内線化するのはとても大きなメリットです。

ただし、内線化を利用するときは各拠点にSIPサーバーを設置する必要があります。

また、使える端末はスマートフォン限定のため、現在社用携帯はガラケーを利用しているという企業では端末の入れ替えにコストが発生する点がデメリットです。

クラウドPBX型

クラウドPBX型とは、電話の制御をしているPBX(構内電話交換機)の機能をクラウド環境からレンタルし、アプリを通して内線化するサービスです。

  • パソコンやタブレットでも内線、外線、転送機能が利用可能
  • インターネット環境があればどこでも通話可能

内線ワンナンバー型と違いキャリア契約は不要です。

また、モバイルVoIP型と違いインターネット環境があればどこでも通話可能なため、サーバーを設置する必要がありません。

【大手多数】おすすめのFMC(内線化)サービス3社を比較

天秤

FMCサービスを提供する携帯電話大手3社のサービスを比較していきましょう。

サービス名

ドコモ|オフィスリンク(お客様PBXタイプ)

ドコモ|オフィスリンク(仮想PBXタイプ)

au|KDDIビジネスコールダイレクト

SoftBank|ConnecTalk(コネクトーク)

初期費用

※全て税込

オフィスリンク登録手数料1,100円/回線

新規契約事務手数料2,200円/契約

拠点登録手数料2,200円/拠点

工事費(新規拠点構築)77,000円/拠点

工事費(既設変更)2,200円〜77,000円/拠点

オフィスリンク登録手数料1,100円/回線

新規契約事務手数料2,200円/契約

拠点登録手数料2,200円/拠点

工事費(新規拠点構築)77,000円/拠点

工事費(既設変更)2,200円〜77,000円/拠点

CUG初期登録料11,000円/グループ

オンネット番号初期登録費用1,100円/固定事業所番号・au内線番号

サブネット番号初期登録料330円/番号

内線SMS(Web)初期登録料1,100円/ユーザーID

 

11,000円/契約

月額費用

※全て税込

オフィスリンク利用料990円/回線

内線グループ基本料2,200円/契約

オフィスリンク着信接続料440円/ch

アクセス回線接続料5,500円〜33,000円

オフィスリンク利用料990円/回線

内線グループ基本料2,200円/契約

仮想BPX基本料33,000円/契約

オフィスリンク着信接続料440円/ch

内線番号利用料440円/内線番号

アクセス回線接続料5,500円〜33,000円

CUG基本利用料2,200円/グループ

オンネット基本利用料(au)990円/回線

オンネット基本利用料 (光ダイレクト)440円/ch

オンネット基本利用料 (IPフォン)440円/ch

オンネット基本利用料 (Webex Calling)440円/番号

基本11,000円/回線

モバイルタイプ990円/モバイル回線

PBXタイプ550円/ID

外線GW接続440円/ch

宅内PBX接続440円/ch

オプション

アクセス回線冗長化サービス

外線発信規制サービス

国際ローミング着信サービス

音声会議サービス

外線発信サービス

アクセス回線冗長化サービス

外線発信規制サービス

国際ローミング着信サービス

留守番電話サービス

メッセージ応答サービス

音声会議サービス

自由内線型ダイヤルイン利用料 (オンネット、サブネット) 

au内線着信転送利用料

内線SMS (au) 月額利用料

内線SMS (Web) 月額利用料

固定電話番号通知

保留転送

ピックアップ

着信グループ

自動転送

マルチライン

スケジュール転送

以下で詳しくご説明します。

ドコモ|オフィスリンク

サービス名

ドコモ|オフィスリンク(お客様PBXタイプ)ドコモ|オフィスリンク(仮想PBXタイプ)

初期費用※全て税込

オフィスリンク登録手数料1,100円/回線

新規契約事務手数料2,200円/契約

拠点登録手数料2,200円/拠点

工事費(新規拠点構築)77,000円/拠点

工事費(既設変更)2,200円〜77,000円/拠点

オフィスリンク登録手数料1,100円/回線

新規契約事務手数料2,200円/契約

拠点登録手数料2,200円/拠点

工事費(新規拠点構築)77,000円/拠点

工事費(既設変更)2,200円〜77,000円/拠点

月額費用※全て税込

オフィスリンク利用料990円/回線

内線グループ基本料2,200円/契約

オフィスリンク着信接続料440円/ch

アクセス回線接続料5,500円〜33,000円

オフィスリンク利用料990円/回線

内線グループ基本料2,200円/契約

仮想BPX基本料33,000円/契約

オフィスリンク着信接続料440円/ch

内線番号利用料440円/内線番号

アクセス回線接続料5,500円〜33,000円

オプション

アクセス回線冗長化サービス

外線発信規制サービス

国際ローミング着信サービス

音声会議サービス

外線発信サービス

アクセス回線冗長化サービス

外線発信規制サービス

国際ローミング着信サービス

留守番電話サービス

メッセージ応答サービス

音声会議サービス

全国のドコモ通信エリアを会社の内線エリアへと変える、ドコモのオフィスリンクです。

企業内の既存PBX設備を活かしたい方は「お客様PBXタイプ」、新規で導入する場合は「仮想PBXタイプ」から選択できます。

au|KDDIビジネスコールダイレクト

サービス名

au|KDDIビジネスコールダイレクト

初期費用※全て税込

CUG初期登録料11,000円/グループ

オンネット番号初期登録費用1,100円/固定事業所番号・au内線番号

サブネット番号初期登録料330円/番号

内線SMS(Web)初期登録料1,100円/ユーザーID

月額費用※全て税込

CUG基本利用料2,200円/グループ

オンネット基本利用料(au)990円/回線

オンネット基本利用料 (光ダイレクト)440円/ch

オンネット基本利用料 (IPフォン)440円/ch

オンネット基本利用料 (Webex Calling)440円/番号

オプション

自由内線型ダイヤルイン利用料 (オンネット、サブネット) 

au内線着信転送利用料

内線SMS (au) 月額利用料

内線SMS (Web) 月額利用料

KDDIビジネスコールダイレクトは、携帯電話や固定電話を問わず"マルチデバイス"で内線番号が利用可能な、本格的FMCサービスです。

au携帯電話や既存のPBX設備を活用して簡単に内線網を構築できます。

SoftBank|ConnecTalk(コネクトーク)

サービス名

SoftBank|ConnecTalk(コネクトーク)

初期費用※全て税込

11,000円/契約

月額費用※全て税込

基本11,000円/回線

モバイルタイプ990円/モバイル回線

PBXタイプ550円/ID

外線GW接続440円/ch

宅内PBX接続440円/ch

オプション

固定電話番号通知

保留転送

ピックアップ

着信グループ

自動転送

マルチライン

スケジュール転送

HPから資料のダウンロードが可能のため、詳細を知りたい方は一度問い合わせをおすすめします。

FMCを活用して業務を効率化しよう

固定電話と携帯電話の融合を指すFMCは、導入することで業務効率化やコスト削減のメリットがあります。

テレワークやリモートワークなど、これからの働き方に沿ったサービスです。

ぜひFMCを活用し、業務効率化を図りましょう。

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