【無料・有料】ELTツール比較17選!導入メリットや注意点も解説!
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ELTツールは数が多く、それぞれに特色も異なっているので、どれを導入するかを検討することが難しいです。

「せっかく蓄積してきたデータがあるが、連携がとれておらず業務効率化できずにいる」
「各部署間でデータがそれぞれの方法で蓄積されていて連携がとれない
「異なるシステム・アプリ間で蓄積されるデータ形式が異なっていて業務効率化の妨げになっている」

上記のような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?

当記事では、ELTツールとは何か、導入することで発生するメリット・デメリット、導入時の注意点と選定ポイントについて解説しています。

使い勝手の面からもお勧めできるELTツールを厳選してご紹介しているので、導入を検討する際の参考にしてください。

ELTツールとはデータの連携により日々の業務を効率化するためのツール


ELTツールとは、日々の業務において蓄積された膨大なデジタルデータを他の様々な業務に活かすために、複数のシステム間で連携するために抽出し、DWHなどにロードしたものを、必要に応じて変換や加工を行うツールです。

ELTツールのETLは、以下の単語の頭文字を抜き出したものです。

  • 抜粋   ⇒ Extract
  • 搭載する ⇒ Load
  • 変換する ⇒ Transform

ELTツールを導入することで、部署ごとに異なるデータ形式・レイアウトなどで蓄積されているデータを、各部署間にて統一するなどの手間を必要とせずに、データ連携が行えます。

システム開発の知識やスキルが少なくてもデータ処理・データ連携作業が行えるため、作業の効率化と工数削減が可能です。

ELTツールに似た名前ツールとして、ETLツールがあります。

名前の順番が1文字違うだけなので、混同している方もいるかもしれませんね。

ETLツールとELTツールは、どちらも「システム間・アプリ間・企業間でのデータ連携をスムーズにし分析しやすい環境を整え業務効率を向上させるため」に用いられるツールです。

文字の並び順の通り、「処理の順序が異なる」という点が異なります。

ETLツールとELTツールの違いや使い分けについては、下記の記事で詳しく解説しています。

ELTツール導入のメリット

ELTツールを導入するとどのようなメリットがあるのかをピックアップしました。

【ELTツール導入のメリット】
  • 異なるデータ形式やレイアウトのデータも容易に連携がはかれる
  • バラバラに蓄積されたデータを加工・変換しデータ分析効率もUPする
  • 専門的な知識が無くてもデータをまとめることができる
  • 人為的なエラーを回避できる

手作業などによるミスの心配もなく、全体的な作業効率を向上させることができることが、ELTツール導入のメリットです。

異なるデータ形式で蓄積されていたデータを、決められた通りにDWH等へ送出することができます。

これまで確立してきた業務を変更することなく部署間の連携が図れることは、企業規模が大きくなるほど大きなメリットと感じられるでしょう。

ELTツール導入時に注意すべきポイントと作業ステップ

【ELTツール導入のデメリット】
  • 導入にはコスト・時間がかかる
  • ツールを使いこなすための知識・ノウハウを得る必要がある

様々なELTツールが開発・販売されており、選定にはもちろん、導入後の作業にも時間がかかります。

機能が多くあるからこそ、使いこなすための知識・ノウハウを得る為にも時間が必要です。

企業規模が大きいほどに導入メリットも大きくなるELTツールですが、どんなツールでも良いというわけではありません。

選択を間違えてしまえばデメリットが強調されてしまうことにも繋がってしまいますから、導入時に注意し検討すべきポイントも押さえておきましょう。

【ELTツール導入検討時のポイント】
  • 専門的な知識が求められるツールもある
  • 導入にはコスト・時間が必要である

ELTツールには、専門的な知識が求められるものもあります。

「システム開発的なことが理解できている社員はいない」状況であれば、知識が無くても使いこなせるツールが必要です。

データの抽出や加工等、SQL(データベース操作言語)作業やコーディングができるのであれば、どこからをELTツールで作業するか切り分けて使い勝手の良いツールをチョイスすることができるでしょう。

ELTツールは多機能が故に、使いこなすには時間がかかることと相応に知識・スキルが求められるものですから、有料の研修を行うベンダーもあります。

導入にあたっては、ツールの設定前後にも様々な作業が必要です。

大規模なプロジェクトでは開始から終了までに数年を要するケースもあることを踏まえ、導入には時間がかかるという認識を持っておいてください。

ELTツールの導入には、1タスクごとに以下の3ステップが必要です。

【ELTツール導入時の作業ステップ】
  1. 抽出元のシステム・ファイル・抽出項目・データにアクセス情報を設定する
  2. データ形式の変換・加工方法や出力するファイルのレイアウトを設定する
  3. 送出先を特定しアクセス情報を設定する

タスクの詳細を設定したら、そのタスクをどのタイミング(毎日朝7時、や毎月末の深夜12時など)を設定し、実行することができます。

もし実行する条件を変更しなくてはならなくなったり、データの加工や送出先が変更になるなどあれば適宜改修することも可能です。

おすすめELTツール15選【選定時のポイント一覧とツール詳細】


ELTツールは、様々なものが開発・販売されています。

どんなものが自社にあっているか検討するのも手間と時間がかかるというのもまた、ETL導入時の壁となっていることは言うまでもない状況です。

またELTツールは無料のものも、有料パッケージ版も開発されています

基幹系システムなど、データ量が膨大であったり緻密な作業を必要とする場合には無料版では使い勝手が劣ることもありますが、有料パッケージでは導入に100万円以上かかってしまうものもあります

使いこなせてこそのELTツールですから、しっかり検討した上で選定するようにしたいもの。

まずは無料のものでELTツールとはどんなものかを把握してから、必要に応じて有料のものを導入するケースもあります。

まずは専門的な知識を必要とせず、使い勝手が良いことで利用されることの多いツールを5つ一覧にまとめました。

その他にもおすすめできるELTツールを含め、15のツールをご紹介させていただきます。

ツール名有料・無料専門知識の必要有無一言メモ
ASTERIA Warp Core・無料お試しあり ・月額3万円~不要国内シェア14年連続 No.1
Waha! Transformer・無料お試しあり ・有料ライセンスは初期費用300万円~ ・クラウド版は月9万円~不要1,800ライセンスの導入実績あり
Boomi・無料お試しあり(費用は要問い合わせ)不要クラウドベースでコネクテッドビジネスに強い
IBM InfoSphere DataStage・無料お試しあり(費用は要問合せ)不要豊富な機能と高い開発生産性・多機能
Talend・無料お試しあり(費用は要問い合わせ)必須ではないがある方が〇データアナリスト向けなどコアな機能もある

ASTERIA Warp Core


ASTERIA Warpのプランの1つであるASTERIA Warp Coreは、ASTERIA Warpの各プランの中で最もリーズナブルなものとなっています。

バラバラなデータ形式やレイアウトであってもノンプログラミングでデータ連携することを可能とし、データの流れを可視化してくれます。

様々な開発支援機能で簡素化された使い勝手の良さから、2020年ITトレンド年間資料請求ランキングでも3位となるなど高い評価を受けているツールです。

Coreのほか、Core+(月額6万円~)、Standard(要問合せ)、Enterprise(要問い合わせ)のプランがあります。

Waha! Transformer


1,800ライセンスの導入・10億件を超える大量のデータ処理実績を誇るWaha! Transformerは、海外製品が多いELTツールの中では異色ともいえる国産ツールです。

ビジネスの変化に対応する抜群の構築スピードと高いメンテナンス性を武器に、ERP・クラウド等様々なデータ連携を行うことができます。

日本語だけでなく中国語・英語のデータ加工処理も可能です。

Boomi


アプリ間連携も容易にしてくれるBoomiは、コネクテッドビジネスに強いことが高く評価されているELTツールの1つです。

ワークフロー導入の迅速化・組織のコラボレーションの向上をサポート、ワークフローアプリの構築と統合も可能です。

IBM InfoSphere DataStage


言わずと知れた大手IT企業である日本IBM株式会社が提供するIBM InfoSphere DataStageは、クラウドベースのデータ統合ソリューション。

ビッグデータ対応も問題なく、リアルタイムで様々なデータの統合が可能です。

AIアプリケーション向けなど、複雑なデータ構造も開発可能で目的に併せて導入することができます。

Talend

「Talend 」はプランにより、シンプルな機能で使い勝手の良いELTツールとしてだけでなく、データアナリスト等専門職の方でも活用できる高機能なデータ統合プラットフォームまで対応しています。

無料で使えるオープンソースのELTツールも提供していますが、データ処理速度が速く利便性が高いことが評価され、さまざまな業界で利用される実績のあるツールです。

Qanat2.0


使いこなせてこそのELTツール、ということでQanat2.0の直感的な操作感(ドラッグ&ドロップやアイコンによる操作が可能)という点は見逃せません。

利便性が高いだけでなくノンプログラミングでデータ連携できるQanat2.0は、システム開発経験・ノウハウも不要で使いこなすこともできます。

自社内だけでなく他社のシステム(セールスフォースやkintoneなどと連携するアダプターもあり)との連携も容易にしてくれますから、大企業はもちろん、様々なビジネスシーンでのスムーズなデータ連携・分析が可能です。

電話によるサポートは有料オプションとなりますが、無料お試し版もあるため使用感を確かめた上で導入できるのもポイントです。

Informatica PowerCenter


Informatica PowerCenterはインフォマティカ・ジャパン株式会社が提供するデータ統合ソリューションで、オンプレミスデータの統合や迅速なDWHの構築をサポートしてくれます。

まずはお試しの導入から、本格的なエンタープライズ環境での導入まで、対応範囲も幅広くなっています。

DataSpider Cloud


DataSpider Cloudは株式会社セゾン情報システムズによるクラウド型ELTツールです。

データの接続先が豊富なこと、オンプレミスとのセキュアな連携も得意ということが強み。

日本製ツールで半角カナや和暦変換にも対応している点もメリットです。

プログラミングの知識が無くても使えるノンプログラミングツールとなっています。

Stitch


無料から利用できるStitchは、クラウド型のELTツールで、130種類以上のデータソースと連携がとれます。

セキュリティも万全で、初心者向けのユーザーフェースも備わりELTツール初心者でも利用しやすいツールとして評価されているのです。

Spring Batch


バッチ処理に求められる高速処理が可能なフレームワークであるSpring Batchは、Javaによるオンラインアプリケーションとの統合も可能なELTツールです。

無料で使えるオープンソースELTツールですが、バッチを実行するタイミングも事由に決められ、大量データも高速処理できるのが強みとなっています。

Syncsort DMExpress


株式会社アシストが提供しているSyncsort DMExpressは、処理速度の速さ・高性能が強みのELTツールです。

独自の自動チューニング機能である”スマートETLオプティマイザ”はデータ内容・システムリソースにあわせた最適処理を実現しており、簡単に大量データを処理してくれます。

BusinessSPECTRE


株式会社電通国際情報サービスが提供するBusinessSPECTREは、”SAP ERP”データ連携に特化しているELTツールとなっています。

SAPの独特なデータ構造でも対応可能なデータ解析エンジンを搭載しており、他システムへの連携や分析レポートの作成などにデータを活用可能です。

AWS Glue


アマゾン ウェブ サービス (AWS) が提供しているAWS Glueはサーバーレスが特徴のデータ準備サービスです。

様々な作業を自動化し、ETLワークフローの実行に必要なデータ準備を行うため、分析作業を効率化してくれます。

85以上のサービスが無料体験できます。

trocco


株式会社primeNumberが提供しているtroccoはデータ分析基盤の整備・運用をサポートするELTツールです。

無料お試しも可能で、7種類のテンプレートと好みのプログラミング用語を用いて利用するため、プログラミング知識が必要とされます。

Reckoner


株式会社スリーシェイクが提供しているReckonerは、100種類以上のデータベース・SaaSアプリケーションと接続可能なクラウド型ELTツールです。

基盤システムはもちろん、マーケティングデータ・業務データなど様々なデータを統合できる為、業務効率化を力強くサポートしてくれます。

無料で利用できるELTツール2選

ツール名有料・無料専門知識の必要有無一言メモ
RapidMiner

データ1万行までは無料

有償版無料お試しもあり(費用は要問い合わせ)

不要ドラッグ&ドロップのみで直感的に操作 できる
Talend Open Studio無料不要オープンソース

RapidMiner


株式会社KSKアナリティクスが提供するRapidMinerは世界中4万社以上に採用されている実績のある、機械学習リーティングプラットフォームです。

データの加工だけでなく評価・運用といったところまでを1つのプラットフォームで実行でき、日本語でのマニュアルサイトの用意があり、無償サポートもある為安心して導入できます。

ドラッグ&ドロップの直感的な操作でありながら、統計処理・可視化機能は20種類以上、データ分析を大きく効率化してくれます。

Talend Open Studio

「Talend Open Studio」は、無料で使えるオープンソースのELTツールです。前述した有償版「Talend 」の、無料版になります。

まとめ

厳選した17のELTツールについて解説させていただきましたが、気になるツールは見つけていただけたでしょうか。

ELTツールの導入検討時には、「どの程度の機能をELTツールで賄いたいか」ということや、「導入には時間・コストがかかる」ことを考えながら探していただくことがポイントとお伝えしました。

無料のものから有料のものまで存在しているELTツールですが、使いこなせてこそのELTツールであることも踏まえて、自社にあうELTツールを選定いただければ幸いです。

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