紙の内容などをデータ化する際に、全て手作業で行うのは大変ですよね。
そんな時、正確に紙の内容をデータ化してくれるツールが欲しいと感じるでしょう。
そこでおすすめなのがAI OCRというシステムです。
AI OCRは、人工知能の深層学習の技術を応用して、高精度で文字を認識できるシステムのことを指します。
企業のペーパーレス化の高まりとともに文書を電子化する企業が増加する中で、AIの技術を活用したAI OCRを利用することで手作業で行われている伝票作業などを効率化することが可能です。
この記事では、AI OCRというシステムについて以下の観点から解説しています。
- AI OCRの基本機能
- AI OCRのメリット・デメリット
- AI OCRを選ぶ際のポイント
- おすすめのAI OCRサービス15選
本記事を読めば、AI OCRについての理解を深め自社に最適なAI OCRを選ぶことができますよ。
AI OCRとは
AI OCRとは、OCR技術にAIを用いたものです。印字や手書きの文字などを高精度で認識するとともに、デジタル化するシステムになります。
従来の手作業でされていた伝票作業などを効率的に処理できるツールとして、近年大きく注目されています。
OCRとは、日本語で「光学文字認識」というものです。
スキャナなどを使って、活字を認識してテキストのデジタルデータに変換する技術を用います。
AI OCRは、AIを用いることで、文字などの認識がOCR技術のみに比べてより高精度です。
これは、AIが機械学習やディープラーニングによって、文字認識率を高められるという特徴を持っているためです。
例えば、従来のOCRでは認識が難しかったカタカナの「エ」と漢字の「工」のような文字の微妙な違いも正確に、AIが認識します。
OCR(文書電子化サービス)との違い
OCRとAI OCRの違いは、主に認識能力の違いです。OCRとAI OCRは、文字をデジタルデータとして認識します。
OCRは、決められたアルゴリズムによって文字を認識しています。
複雑な文字がうまく読み取れないという点が、デメリットです。
AI OCRは、人工知能の深層学習の技術を応用して、OCRよりも高精度で文字を認識できます。
また、OCRとAI OCRの両方を総称して、文書電子化サービスと表現することもあります。
AI OCRで対応できる主な業務
AI OCRで対応できる主な業務は、以下の2つです。
- 注文処理業務
- 製品の保守登録業務
注文処理業務
AI OCRの主な業務に、注文処理業務があります。
FAXなどの受注での業務をAI OCRでまかなうと、ペーパーレスFAXと発信番号別の振り分けがされるサービスのことです。
これにより、帳票仕分けの削減になることが可能になりました。
また、それまでやっていた帳票のパンチ入力もAI OCRが取って代わることで、事務業務の軽減となります。
結果的に、業務効率化に繋がっています。
製品の保守登録業務
AI OCRの主な業務のもう1つは、製品の保守登録業務です。
従来は手書き申込書のパンチ入力の負荷が大きく、また最終登録の際に書類データとパソコン画面を見ながらの確認作業のため、時間がかかっていました。
しかし、AI OCRの自動仕分けとテキスト化によりこれまでの作業負荷を軽減することができます。
これによって作業の最終確認の際も専用の画面を開発したため、確認時間が短縮され作業時間も削減されました。
AI OCRを導入するメリット
AI OCRを導入するにあたってのメリットは、下記の4つです。
- 入力・データ化業務の削減
- 文字認識の汎用性が高い
- フォーマットを整えることで複数の業務に利用できる
- 別システムとの連携で業務効率化を目指せる
それぞれ解説していきます。
メリット①: 入力・データ化業務の削減
AI OCRを導入する1つ目のメリットは、入力・データ化業務の削減です。
従来では紙の内容などをデータ化するには、人間が手作業で1つ1つ行う必要がありました。
しかし、AI OCRはスキャンするだけで認識するので、手入力する手間がかかりません。
もちろん、人間が手作業で行うよりスピーディーに作業をこなしてくれます。
さらに、AI OCRは識字能力が高いので、手書きの文字や外国語でも対応しています。
AI OCRが自動でスキャンしてくれる分、人間は他の作業などに集中できるでしょう。
メリット②: 文字認識の汎用性が高い
AI OCRを導入する2つ目のメリットは、OCRよりも文字認識の汎用性が高いことです。
人間が手作業でデータ化する場合、打ち間違いなどのミスをする恐れがあり複数の人間で確認をする作業が必要があります。しかし、AI OCRなら一度文字を読み間違えたとしてもディープラーニングで学習し、文字認識を向上させることが可能です。
また、癖のある文字などのOCRでは認識が難しかったものでも、AIの技術でカバーすることができます。
取り消し線なども認識するため、文字が掠れていても問題なく読み取ることも可能です。
手書きの文字に対応しているAI OCRもあり、文字認識の汎用性が高いと言えます。
メリット③: フォーマットを整えることで複数の業務に利用できる
AI OCRを導入するメリットは、フォーマットを整えることで複数の業務に利用できることです。
OCRの場合、読み取りの前に読み取りの位置や項目などを定義しておく必要があります。
しかし、AI OCRの場合は、前の定義をしなくても読み取りの位置や項目などを自動的に抽出できます。
つまり、請求書や発注書などといった様々なフォーマットでも自動抽出できるということです。
さらに、金融機関や教育機関などでも契約登録や申し込みの読み取りができます。
複数の業務に利用できることによって、時間や人員のコスト削減も可能です。
メリット④: 別システムとの連携で業務効率化を目指せる
AI OCRを導入する4つ目のメリットは、別システムとの連携で業務効率化を目指せることです。
AI OCRは、読み取りによる抽出だけでなくデータが何の項目によるものなのかを抽出・生成でき、別システムと連携できます。よって、読み取ったデータが何なのか「意味づけ」ができます。
このように、AI OCRをRPAに紐づけることにより業務効率化に繋げることが可能になりました。
RPAとは、人間が行っていた作業を代わりに行ってくれるソフトウェアロボットのことです。
このRPAとAI OCRを組み合わせることで、抽出した情報の入力や集計が自動的に人の手を介さずにできます。
これによって、業務の効率化を目指すことが可能です。
これは、リモートワークが増えたことによる新しい生活様式にも対応しています。
AI OCRを導入するデメリット
AI OCRを導入するにあたっては、以下のようなデメリットもあります。
- 一定の学習期間が必要
- 完全自動化は期待できない
デメリット①: 一定の学習期間が必要
AI OCRの場合、定型フォーマット型は事前に項目などを定義しておきます。
また、非定型フォーマット型は定義の必要がありませんが、フォーマットの学習を事前にしておくことが必要です。
特に非定型フォーマット型のAI OCRは、様々さまざまなフォーマットに対応するため一定の学習期間が必要です。
AI OCRの学習は時間だけでなく、様々なフォーマットに対応するために、大量の学習量が必要になってきます。
ただし、様々なフォーマットに対応するために学習してもAI OCRでも対応できないフォーマットがあります。
具体的には、新しいフォーマットなどです。
また、AI OCRでも非定型フォーマット型に対応していないものもあるので、注意が必要です。
デメリット②: 完全自動化は期待できない<h3>
AI OCRの文字識字率は、100%ではありません。完全自動化は期待できないでしょう。
最終的には、人間の目視によるチェックが必要です。
AI OCRの種類
AI OCRには、下記の3種類があります。
- 定型フォーマット型
- 非定型フォーマット型
- 業務特化型
それぞれの特徴について詳しく解説します。
定型フォーマット型
定型フォーマット型は、帳票のフォーマットを定義して、どこに何が書かれているかを指定して抽出するタイプです。
定型フォーマット型は、さまざまな種別の帳票に対応できます。ただし、人間による帳票フォーマットの定義作業が必要です。
人間による定義作業は、「テンプレート設定」と呼ばれることもあります。
事前に人間が帳票のフォーマットを定義する必要がありますが、定型フォーマットのため、抽出精度が高いです。
ただし、事前に人間が帳票のフォーマットを定義しなければ、定義されたフォーマットでしか抽出することができません。
また、人間による帳票フォーマットの定義作業に、時間がかかるデメリットがあります。
非定型フォーマット型
非定型フォーマット型は、定型フォーマットで人間による定義作業ではなく、AIが帳票フォーマットを学習するタイプです。
AI学習により、人間による定義不要でどこに何が書かれているかを抽出できます。
非定型フォーマット型は、さまざまな種別の帳票に対応できるようになるだけではありません。
人間が定義しなくても、さまざまなフォーマットによる読み取りが可能です。
ただし、事前にAIにフォーマットを学習させることが必要になります。
非定型フォーマット型のデメリットは、さまざまなフォーマットに対応する必要があることです。
新しいフォーマットがあった場合には、読み取りができなかったり、精度が低くなったりします。
業務特化型
業務特化型は、非定型フォーマット型の特化型です。
請求書や納品書など対応する帳票は少ないですが、業務を特化させることで、サービス企業がAIにあらかじめ学習をさせています。
事前に学習させなくても、フォーマットの帳票の抽出が可能です。
また、帳票の内容を読み取るだけでなく、会計システムなどのデータごとに連携や作成ができます。
さらに、業務に必要なデータを抽出して、意味づけることも可能です。
そして、OCRで抽出したデータを、効率的に業務システムに紐づけすることもできます。
業務特化型は、決められた業務や種別の帳票しか対応していないという点がデメリットと言えるでしょう。
AIにあらかじめ学習をさせるので、時間のかかる事前学習をする必要がないことはメリットの1つです。
AI OCRを選ぶポイント5選
AI OCRを選ぶポイントは、以下の5つです。
- 使い勝手の良さ
- 読み取りデータの確認工数
- 帳簿の仕分け機能
- セキュリティ対策
- 導入実績数
ポイント①:使い勝手の良さ
AI OCRを選ぶ上でのポイントの1つ目は、使い勝手の良さです。
AI OCRは認識性能の良さもその通りですが、使いやすさもポイントになります。
AI OCRを使いたいときに、誰もAI OCRを操作できなければ、導入しても意味がありません。
AI OCRを選ぶ際は、専門的な知識や技術がなくても、誰もが使いやすいものである必要があります。
長期的に利用できるような、使い勝手の良いAI OCRを選ぶのをおすすめします。
まずは、業務のどのシーンで使いたいかをイメージしましょう。操作がシンプルで、読み取り後の確認や修正機能がしやすいAI OCRを選ぶのがおすすめです。
また、手書きに対応しているかを確認しましょう。
ポイント②:読み取りデータの確認工数
AI OCRはOCRに比べて、読み取りの精度は上がってはいますが、100%ではありません。
そのため、読み取りデータの確認をする必要があります。うまく読み取れない場合は、手作業で読み取る箇所を設定しなければなりません。
設定方法などは各社によって違いますが、誰でも簡単に設定ができるか確認したほうがいいでしょう。
また、読み取ったデータを確認する必要があります。確認する工数が多い場合は、外部のサービスを利用してみましょう。
ポイント③:帳簿の仕分け機能
AI OCRを選ぶ上で、帳簿の仕分け機能があることもポイントになります。読み込むデータが膨大だと、仕分け作業も大変です。
たくさんの種類の帳票を取り扱う場合は、自動的に帳票を仕分ける機能があるといいでしょう。
AI OCRでも自動の帳票の仕分け機能が付いているものもあるので、自動仕分け機能が付いたAI OCRをおすすめします。
仕分け機能には、帳票の中のキーワードを理解して仕分ける機能や、あらかじめ登録した画像と一致する画像を仕分ける機能があります。このように、仕分け機能1つとっても様々さまざまなので、作業や帳票のタイプに合わせて選ぶことがおすすめです。
ポイント④:セキュリティ対策
AI OCRで抽出するデータは、個人情報や社外秘の情報であることも多いでしょう。
下手をすると、情報漏えいになる恐れもあり注意が必要です。
そうなると安心・安全なAI OCRかが問題となります。そうすると気になるのは、セキュリティ対策です。
2段階認証やパスワードロックなど、セキュリティ対策に万全なAI OCRもあるので、セキュリティ対策が気になる場合は、セキュリティ対策がなされているAI OCRを選ぶといいでしょう。
AI OCRにはもちろんセキュリティ対策が施されているものが多いです。
気になる場合は、「Pマーク」や「ISMS認証」という認証マークのついたAI OCRを選ぶと無難でしょう。
ポイント⑤:導入実績数
導入実績数も、AI OCRを選ぶポイントになります。AI OCRのベンダーのホームページには、そのAI OCRを導入した事例が載っていることが多いです。
そんな導入実績も確認することで、上記のポイントも確認することができます。
興味を持ったAI OCRがある場合は、そのホームページを確認したり、資料を取り寄せてみましょう。
資料を取り寄せると、より詳しい導入実績が分かります。また、詳しい機能についても確認しましょう。
導入実績があると、そのサービスを信用しやすいですし、導入した時のイメージがわくので、ぜひ確認してみてください。
おすすめのAI OCR製品10選
最後に、おすすめのAI OCR製品をご紹介します。
無料のトライアルサービスがあるところもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
AI OCR比較一覧表
AI OCR | 特徴 | 料金 | 無料トライアルの有無 |
| 要問い合わせ | × | |
| 55,000円~ | ◯(1ヶ月お試し) | |
| 初期費用+月額50,000円~ | ◯ | |
| 初期費用(220,000円)、月額11,000円~ | × | |
| 初期費用200,000円+30,000円~ | ◯(30日間無料) | |
| 月額9,000円~(請求書タイプ) | ◯ | |
| 初期費用無し、月額30,000円~ | ×(デモ体験あり) | |
| 要問い合わせ | × | |
| 要問い合わせ | ◯ | |
| 要問い合わせ | × | |
| 初期費用0円〜+月額30,000円〜 | ×(有償トライアルはあり) | |
SmartRead |
| 初期費用0円〜+月額30,000円〜
| × |
| 初期費用0円(全プラン)+月額30,000円〜
| × | |
| 初期費用10,000円〜+月額30,000円〜 | ○(5日間無料) |
AnyForm OCR
特徴 | ・誰でもできる帳票設計 ・現場で使える豊富な機能 ・簡単な連携設定 |
料金 | 要問い合わせ |
無料トライアルの有無 | × |
AnyForm OCRは、特許技術「WOCR」を搭載しています。この特許技術により、人手がかかる確認作業を大幅に削減することが可能です。
OCRでは複雑だった帳票設計も、AnyForm OCRなら誰でもノンプログラミングで簡単に設定ができます。
また、明細自動演算機能や辞書マスタ機能、エクスポート機能など現場で使える豊富な機能を搭載しているので、OCRが初めてという場合でも安心して利用が可能です。
その他、FAX番号などの振り分け機能など、基本的な機能も揃っています。
また、AnyForm OCRならRPAとの連携もスムーズに行うことが可能です。
自社のフォーマットだけでなく、他社のフォーマットも高精度で読み取りができます。
汎用性が高いため、生産性を向上させることが可能です。
CLOVA OCR
特徴 | ・世界最高水準の認識精度 ・最短2営業日で導入可能 ・初期費用無し |
料金 | 55,000円~ |
無料トライアルの有無 | ◯(1ヶ月お試し) |
LINEでおなじみのAI OCR、CLOVA OCRです。国際会議で世界一になるほど、世界最高基準の認識精度をほこります。
横書き・縦書き、汚れやしわのよった書類でも高精度で読み取りが可能です。
開発も不要で、最短2営業日で導入ができるので、簡単にとり入れることができます。
また、直感操作ができるので、使いやすさも抜群です。初期費用なしで、月額で利用することができます。
AI OCRでは、読み取り項目ごとで費用がかかるものが多いですが、CLOVA OCRは書類1枚ごとに料金計算をするので、ランニングコストも分かりやすいです。
契約後から2ヶ月は導入支援などのサポートもあります。
eas
特徴 | ・認識精度は99.98% ・データの確認や修正も可能 ・分かりやすい操作画面 |
料金 | 初期費用+月額50,000円~ |
無料トライアルの有無 | ◯ |
easは、AI OCRとクラウドワーカーが書類の認識を行うサービスです。
定義の設定で、書類の認識をAI OCRかクラウドワーカーか、またどちらも選ぶことができます。
手書きの書類でも、人の目で認識から確認までが可能です。
また、データの確認や修正もクラウドワーカーにおまかせすることもできます。
そのため、確認や修正にかかる時間が削減され、他の作業にあてることが可能です。
クラウドワーカーは、情報の取り扱いに同意した方々なので、セキュリティ面でも心配ありません。
セキュリティでいえば、システム側も万全なセキュリティ対策が講じられているので、安心して利用ができます。
誰でも簡単で分かりやすい操作画面であることも、easの特徴の1つです。
AIRead
特徴 | ・手書き文字にも対応 ・非定型フォーマットに対応 ・オンプレミスやクラウドなどで利用可能 |
料金 | 初期費用(220,000円)、月額11,000円~ |
無料トライアルの有無 | × |
AIReadは、自由記入による手書き文字にも対応したAI OCRです。
また、書類を見やすいように回転させたり、キーワードを抽出し仕分けたりなどの機能も充実しています。
誤読した文字を自動で補正する機能もあるAI OCRです。
自動で補正された文字は、AIに追加学習させることができ、読み取り精度を向上させることが可能です。
定型のフォーマットだけでなく、請求書などの非定型フォーマット書類にも対応しています。
よりさまざまな種類のフォーマットを読み取ることが可能です。
AIReadは、オンプレミス環境やクラウド環境でも利用ができます。その他に、AIが読み取りたい機能を、自動で抽出しデータに変える機能があります。
読み取り機能も高精度で抽出することが可能です。
CaptureBrain
特徴 | ・コストパフォーマンスがいい ・仕分け機能を搭載 ・操作画面が使いやすい |
料金 | 初期費用200,000円+30,000円~ |
無料トライアルの有無 | ◯(30日間無料) |
CaptureBrainは、独自の画像処理技術によって、帳票をOCRに適した状態に補正することで認識の高精度を実現します。
他のOCRエンジンとも連携ができ、認識精度の向上が期待できます。
また、帳票の仕分け機能を標準搭載しているので、一括アップロードでOCR処理ができます。
料金も初期費用はかかりますが月々30,000円〜とコストパフォーマンスがよく、コストを抑えたい場合はおすすめします。無料30日間トライアルもあり、おすすめです。
操作画面は使いやすく、簡単に操作ができます。また、拡大機能もあり分かりやすく表示され、見やすいのでミスを防ぐことができより確認が可能です。
サポートも充実しているので、AI OCRを初めて利用する場合もおすすめします。
RICOH Cloud OCR
特徴 | ・請求書タイプと納品書タイプがある ・コストパフォーマンスがいい ・BPO機能を搭載 |
料金 | 月額9,000円~(請求書タイプ) |
無料トライアルの有無 | ◯ |
RICOH Cloud OCRは、請求書タイプと納品書タイプの2種類があります。請求書や納品書をアップロードするだけで記載情報のデジタルデータ化が可能です。
独自の帳票解析技術と画像処理技術を搭載したAIで、事前の定義なしに帳票のデータ化ができます。
また、クラウド型のため初期費用はかからず、料金も月々9,000円から(請求書タイプの場合)です。サーバー費用などの運用コストもかからずリーズナブルなので、コストパフォーマンスも期待できます。
BPO機能も搭載しています。BPOとは、データ化情報の確認を人の目で行うことです。BPOサービスをリコーが代わりに請け負います。データ化情報の精度の向上にもつながり、ミスや時間の軽減につながるおすすめの機能です。
AIスキャンロボ
特徴 | ・高い認識精度 ・テンプレート作成機能を搭載 ・複雑な帳票や多種多様な読み取りに強み |
料金 | 要問い合わせ |
無料トライアルの有無 | × |
AIスキャンロボは、独自のAIプログラムにより、高い認識精度を誇ります。
オートセグメンテーション機能では、文字範囲をAIが自動で判別し、読み取りが可能です。
複数の帳票もAIが追随し読み取りもできます。
また、AI OCRで読み取る際は、テンプレートを事前に作成する必要がありました。しかし、AIスキャンロボはテンプレート作成機能を搭載しています。
事前のテンプレート作業もAIスキャンロボが行ってくれるのが特徴の1つです。
AIスキャンロボは、複雑な帳票や多種多様なフォーマットの読み取りに強みを持っています。
1行の中に複数の情報が混じっているようなフォーマットでも、項目ごとに整理してCSV出力が可能です。
AI-OCRらくスルー
特徴 | ・96.71%の高い認識精度 ・誰でも簡単に操作可能 ・セキュリティ対策も万全 |
料金 | 初期費用無し、月額30,000円~ |
無料トライアルの有無 | ×(デモ体験あり) |
AI-OCRらくスルーの操作方法は簡単で使いやすく、誰でも利用が可能です。手書き帳票の読み取りたい場所の範囲を設定しておけば、スムーズに読み取りができます。くせ字などの認識や欄外のはみ出し文字にも対応し、簡単に読み取りが可能です。
また、情報漏えいなどのリスクを伴うセキュリティ面も、しっかりと対策されています。接続元IPアドレス制限などの利用制限機能が搭載されているので、セキュリティも万全です。コストもいいので、AI OCRの初めての導入におすすめします。
Tegaki
特徴 | ・認識率99.2% ・幅広いニーズへ対応可能 ・使い勝手のいいフェーズ |
料金 | 要問い合わせ |
無料トライアルの有無 | × |
Tegakiは、99.2%という高い認識精度をほこるAI OCRサービスです。その理由は、ディープラーニングによる独自の開発AI技術にあります。
ひらがなやカタカナ、数字やアルファベットなどの手書き文字を高速・高精度で読み取りが可能です。
また、クラウド版とオンプレミス版の2種類のサービスを提供しているので、幅広いニーズへの対応ができます。
ニーズごとに最適なソリューションをカスタマイズすることも可能です。
使い勝手のいいフェーズを使用していて、初めての方でも簡単に操作できます。
AI OCRを初めて利用する場合でも、セミナーが開催されているので、AI OCRについてよりよく知ることが可能です。
セミナーは毎月開催されています。また、セミナーは無料で受講することが可能です。
DEEP READ
特徴 | ・強固なセキュリティ ・業界トップクラスの認識精度 ・カスタマイズ機能 |
料金 | 要問い合わせ |
無料トライアルの有無 | ◯ |
DEEP READは、ディープラーニングに基づいたAIを用いた認識技術により、高い認識精度を実現しているAI OCRサービスです。
強固なセキュリティ対策に対応しています。クラウド版でも、オンプレミス版でも同様に強いセキュリティサーバーとなっています。
DEEP READの認識精度は業界トップクラスです。35,000件という金融や官公庁などのテストデータに照らし合わせて、業界最高の認識精度を実現しています。
また、カスタマイズ機能が搭載されているので、どんなフォーマットの帳票も対応可能です。
サポート機能も充実しています。帳票分類ツールは、帳票を設定したフォーマットに従ってデータの分類が可能です。
帳票ごとの設定項目を、読み取りタイプごとにCSVへの変換ができるようになります。
COMITX
特徴 | ・独自のビックデータで多種多様なデータに対応 ・導入から運用までの充実のサポート ・他社と比べて低コスト |
料金 | 要問い合わせ |
無料トライアルの有無 | × |
COMITXは、業務ごとにAIが最適化されており、手書き・印字、定型・非定型関係なく正確に判定・選別することが可能です。また、その対応範囲もとても広いのが特徴です。
運用体制も専属のビジネスアナリストが担当しており、きめ細かなサポートを導入〜運用まで受けることが可能です。
読み取りは1文字0.2円〜で設定されており、比較的低相場な点も嬉しいポイントです。
DX SUITE
特徴 | ・1ヶ月の伴走を含めたサポート ・他のアプリケーションと連携 ・AI OCR市場シェア64% |
料金 | 初期費用0円〜+月額30,000円〜 |
無料トライアルの有無 | ×(有償トライアルはあり) |
DX SUITEは「最高のAI OCRを」を掲げ、誰でも・簡単・高精度なAI OCRを提供しています。
最大の特徴は市場シェア率で、当社比で64%の市場シェアを誇り、AI OCR市場のNo.1サービスとなっています。
また、他のアプリケーションとの連携も可能なだけでなく、1ヶ月担当スタッフが伴走してくれる運用サポート付きとなっています。
SmartRead
特徴 | ・AIアルゴリズムを独自開発し高い読み取り性能 ・多種多様な書類の読み取りと仕分けに対応 ・クラウド型とオンプレミス型を選べる |
料金 | 初期費用0円〜+月額30,000円〜 |
無料トライアルの有無 | × |
SmartReadは、独自のAIアルゴリズムを開発することで高精度な読み取りを最大の特徴とするAI OCRサービスです。
多種多様な書類の読み取りと仕分けに対応し、手書きや印字問わず高い読み取り性能を誇っています。
また、平仮名・片仮名・漢字・数字・アルファベット・記号を高精度で認識し、各種書類だけでなく図面や注文書などの専門的なビジネス書類の読み取りにも対応しています。
プランの用意や連携可能なアプリケーションも多いため、とにかく扱いやすいサービスです。
AI よみと~る
特徴 | ・読み取り性能96.71% ・ITに詳しくなくても使いこなせる ・RPAに連携することで稼働時間を半減 |
料金 | 初期費用0円(全プラン)+月額30,000円〜 |
無料トライアルの有無 | × |
AI よみと~るは、読み取り性能96.71%(当社比)を誇る高精度なAI OCRです。この数字は手書きを含めた数字であり、かなりの高精度なAI OCRであることがわかります。
また、操作性の高さもポイントで、マウス一つで誰でも簡単に操作することができるため、AIの専門家がいなくても十分に使いこなすことが可能です。
スマートOCR
特徴 | ・スマホでの撮影に対応 ・強力なセキュリティ対策が可能 ・画像ファイルを分析して分類可能 |
料金 | 初期費用10,000円〜+月額30,000円〜 |
無料トライアルの有無 | ○(5日間) |
スマートOCRは、スマートフォンアプリからの撮影に対応した便利なAI OCRサービスです。
スマホ読み取りながら手書きでも高性能な読み取り機能を有しており、官公庁などでの導入実績も豊富なサービスです。
また、強力なセキュリティも大きな特徴で、2段階認証やIPアドレス認証など様々な強力なセキュリティをかけることが可能です。
まとめ
AI OCRは、手書きなどの書類を、デジタルデータに変換できます
自社に最適なAI OCRを導入するには、どれくらいの情報を抽出し、どう使うかが重要です。
AI OCRにはデメリットもあるので、よく検討したうえでの導入をおすすめします。
また、検討の際や気になったサービスがある場合は、資料をもらうといいでしょう。
自社に合ったAI OCRを見つけて、業務の効率化やコスト・作業の手間の削減を進めましょう。