キャンプや車中泊などのアウトドアだけではなく、災害時の備えにも活躍するポータブル電源・蓄電池。
年々需要が高まっている製品ジャンルで店頭でも見かける機会が増えてきましたが、どれを選べばよいのか、どんな違いがあるのか分からないのではないでしょうか?
この記事では、ポータブル電源・蓄電池の選び方と、キャンプ・車中泊・災害時におすすめなポータブル電源・蓄電池をご紹介します。
目次
ポータブル電源・蓄電池とは?
ポータブル電源・蓄電池とは、バッテリーに電気を蓄え、外部の機器に給電する機器です。
USBだけでなくシガーソケット・AC・DCなどの複数のポートに接続できます。
主な利用シーン
ポータブル電源・蓄電池は、以下のようなシーンで利用されています。
- アウトドア
- キャンプ
- 車中泊
- 災害などによる停電時
- BCP対策
ポータプル電源メリット
- 家庭用の家電製品への給電も可能!
- 防災用品としての活用も効果的!
ポータブルバッテリーのメリット1
家庭用の家電製品への給電も可能!
ポータブル電源・蓄電池は、モバイルバッテリーと比べると大容量のバッテリーが搭載されています。
スマホやタブレットなどのモバイル端末の充電ができるだけでなく、家庭用の家電製品への給電も可能です。
キャンプや車中泊などのアウトドアでは、電気毛布やミニ冷蔵庫などに給電することができます。
ポータブルバッテリーのメリット2
防災用品としての活用も効果的!
ポータブル電源は災害時の非常電源として使用するといった、防災用品としての活用でも効果的です。
発電機などは一酸化炭素などを排出したり、大きな音が出たりと、室内で使うには向いていません。
しかしポータブルバッテリーなら、もともと充電しておいたバッテリーを消費するので排気ガスもなく、音も静かです。
また、停電や災害が起こるのパニックの中でも、ポータブルバッテリーを準備していれば、心の状態が全く異なります。
自分自身の身や家族の安全のためにも、心の余裕を確保できるようにポータブルバッテリーを容易しておくのは、有効な一つの手段だと思います。
ポータプル電源デメリット
- 重量がある!
- 値段が高い!
ポータブルバッテリーのデメリット1
重量がある!
ポータブルバッテリーはどこでも利用できますが、容量が大きくなるに伴い重量も重くなっていきます。
素早く移動したいときや、力の弱い方が利用する際は、少し不便に感じてしまうでしょう。
解決策として、小型のポータブルバッテリーを複数用意しておくと良いです。
ポータブルバッテリーのデメリット2
値段が高い!
ポータブルバッテリーは高性能なものになるほど、容量が大きくなればなるほど、値段は高くなっていきます、
今回おすすめするポータブルバッテリーも値段は高いですが、自分や家族の命を考えると用意しておいた方が良いでしょう。
災害は不規則ですからできるだけ早めに準備をしておくのが得策です。
ポータブルバッテリーがあるとないとでは、停電時の過ごし方に大きく差が出ます。
ポータブル電源・蓄電池の選び方
ポータブル電源の選び方として重要だと考える4つのポイントについてまとめました。
①利用シーンに合わせたバッテリー容量
ポータブル電源・蓄電池は、利用シーンに合わせたバッテリー容量のものを選びましょう。
使用する電化製品や同時接続数にもよりますが、バッテリー容量の目安は以下の通りです。
- 日帰り・デイリーユース:300Wh〜500Wh
- キャンプ・車中泊:500Wh以上
- 防災目的・BCP対策:1000Wh以上
ポータブル電源のバッテリー容量は「Wh(ワットアワー=1時間の消費電力)」を確認します。
例えば、消費電力が70Wの電気毛布を5時間使いたい場合は350Wh(70W×5h)、450Wのコーヒーメーカーを3時間使いたい場合は1350Wh(450W×3h)のバッテリー容量が必要ということになります。
- スマートフォン:10W
- 液晶テレビ:200W
- パソコン:25W
- 小型冷蔵庫:50W
主に使用する電化製品の消費電力と利用時間を確認し、十分なバッテリー容量のポータブル電源・蓄電池を選びましょう。
②出力ポートの「定格出力」を確認!
「定格出力」は、使用する家電製品の消費電力に対応したものを選ぶようにしてください。
USBポート以外に、ACポート・DCポート・USBなど様々な出力に対応していることもポータブル電源の特徴といえます。
搭載されている出力ポートの種類やポートの数が異なりますので、自分の用途に合ったポータブル電源を選べば失敗しないでしょう。
③ACポートの出力波形が「純正弦波(正弦波)」かを確認!
AC出力の波形のチェックも大事なチェック項目の一つです!
安価なポータブル電源で高出力の製品に多く共通するのが、AC出力の波形が「修正正弦波(疑似正弦波)」「矩形波」の場合です。
多くの家電製品や電子機器は「純正弦波(正弦波)」を前提に設計されておりますので、波形が異なると故障の原因になる為注意しなければいけません。
選ぶときは、「純正弦波(正弦波)」に対応したポータブル電源を選ぶようにすれば間違いありません。
④こだわりの役立つ機能
ポータブル電源・蓄電池には災害時に役立つ機能や仕様が施された製品があります。
■ライト機能
ライト機能は、災害時やアウトドアなど、様々な場面で活躍します。
ランタンや懐中電灯代わりに活用できるため、非常に便利です。
■防水性能
防水性能は、災害時はもちろんアウトドアシーンで必須といっても過言ではない機能です。。
防滴・防水性能は、「IP」という規格で表示されます。
防滴モデルなら、雨や水しぶきが少しかかってしまう程であれば心配ありません。
さらに、防水モデルならゲリラ豪雨といった災害時の持ち出し用としても安心で、ハードな使い方を想定している場合は、防水モデルにすると安心です。
■ソーラー充電
ソーラーパネルを接続する事で自家発電機能を持つことができます。
災害時など直接充電が困難なシーンでは重宝されますが、太陽光の充電効率は高くないので、使用用途によっては必要ない場合の方が多いかもしれません。
キャンプ・車中泊におすすめ!個人向けポータブル電源の人気商品5選
バッテリー容量 | 出力波形 | 重量 | 参考価格 (2022月3月時点) | |
【Jackery】ポータブル電源 240 67,200mAh/240Wh | 240Wh | 純正弦波 | 3.08 kg | ¥19,800→¥16,830 |
【EF EcoFlow】ポータブル電源 RIVER 288Wh | 288Wh | 純正弦波 | 6.56 kg | ¥39,600 |
【Jackery】ポータブル電源 400 大容量112,200mAh/400Wh | 400Wh | 純正弦波 | 4.1 kg | |
【Jackery】ポータブル電源 708 発電機 ポータブルバッテリー 大容量 191,400mAh/708Wh | 708Wh | 純正弦波 | 6.8 kg | |
【EF EcoFlow】 ポータブル電源 RIVER Pro 720Wh | 720Wh | 純正弦波 | 9.04 kg |
【Jackery】ポータブル電源 240 67200mAh/240Wh
引用元:Jackery
バッテリー容量 | 240Wh |
出力波形 | 純正弦波 |
重量 | 3.08 キログラム |
参考価格(2022月3月時点) | ¥19,800→¥16,830 |
【EF EcoFlow】ポータブル電源 RIVER 288Wh
引用元:EF EcoFlow
バッテリー容量 | 288Wh |
出力波形 | 純正弦波 |
重量 | 6.56キログラム |
参考価格(2022月3月時点) | ¥39,600 |
【Jackery】ポータブル電源 400 大容量112200mAh/400Wh
引用元:Jackery
バッテリー容量 | 400Wh |
出力波形 | 純正弦波 |
重量 | 4.1 キログラム |
参考価格(2022月3月時点) |
【Jackery】ポータブル電源 708 発電機 ポータブルバッテリー 大容量 191400mAh/708Wh
引用元:Jackery
バッテリー容量 | 708Wh |
出力波形 | 純正弦波 |
重量 | 6.8 キログラム |
参考価格(2022月3月時点) |
【EF EcoFlow】 ポータブル電源 RIVER Pro 720Wh
引用元:EF EcoFlow
バッテリー容量 | 720Wh |
出力波形 | 純正弦波 |
重量 | 9.04 キログラム |
参考価格(2022月3月時点) |
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ポータブル電源・蓄電池の寿命を長持ちさせる方法
ポータブル電源は、必要な時に正常に稼働しなければ何の意味もありません。
ポータブル電源の寿命を長持ちさせる方法を3つ紹介しますので、いつでも稼働できる状態を保つように意識しておきましょう。
- パススルー充電は控える
- 環境温度に気をつける
- 保管時にバッテリー残量を残しておく
ポータブル電源寿命を長持ちさせる方法1
パススルー充電は控える
「パススルー充電」の利用を控えることで、ポータブル電源・蓄電池の寿命が長持ちします。
「パススルー充電」とは、本体を充電しながらスマホなどに充給電する機能です。
とても便利な機能ではありますが、携帯電話を使用しながら充電するのと同じでバッテリーを劣化させる原因にもなると言われています。
本当に必要な時以外は、「パススルー充電」の利用を極力避けるほうが良いでしょう。
ポータブル電源寿命を長持ちさせる方法2
環境温度に気をつける
ポータブル電源・蓄電池の寿命を長持ちさせるためには、環境温度に気をつけることも重要です。
ポータブル電源には動作温度や充電温度が定められており、直射日光が当たる場所や高温多湿の場所に長時間おいていると、寿命が短くなる恐れがあります。
ポータブル電源を保管する際や、屋外でポータブル電源を使う際には、温度・湿度・日当たり状況などに気をつけるようにしましょう。
ポータブル電源寿命を長持ちさせる方法3
保管時にバッテリー残量を残しておく
保管時にバッテリー残量をあえて残しておくことで、ポータブル電源・蓄電池の寿命が長くなります。
ポータブル電源を保管する際は、50〜60%のバッテリー残量を残し、3ヶ月に1回程度を目安に充電すると良いでしょう。
満充電もしくはバッテリー残量が0%の状態で保管すると、放電やバッテリーの化学反応で劣化する要因になります。
バッテリー残量が0%の状態で長期間保管していると、再充電できなくなるかもしれません。
適度なバッテリー残量を残して保管し、定期的にチェック・充電するようにしましょう。
まとめ
ポータブル電源・蓄電池は、アウトドアやキャンプ、車中泊、災害時、BCP対策など、様々なシーンで大活躍します。
ポータブル電源・蓄電池を選ぶ際には、利用シーンに合わせて下記の3点をチェックし、最適なポータブル電源・蓄電池を利用しましょう。