エビデンスとは?その意味や使い方を業界別に解説!
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新型コロナウイルスの影響もあり、ニュースなどで様々なデータを見る機会があります。

そこで、頻繁に耳にするのが「エビデンス」というフレーズです。

エビデンスは、なんとなく意味として「証拠」などの意味を連想しますが、エビデンスは本来どのような意味を持っているのでしょうか?

この記事では、エビデンスの意味や使い方を、業種別に解説します。

エビデンスとはどのような意味?

エビデンスとは、直訳すると「証拠」や「根拠」といった意味で使われます。

他にも、「裏付け」や「科学的根拠」、「形跡」などの意味も持ち合わせています。

証拠という意味であれば、一般的な会話でも使用しますが、科学的根拠となると専門的な印象が強まります。

実際に、エビデンスというフレーズはビジネスシーンだけでなく、以下の分野でも使用されます。

  • 政治
  • 医療
  • 介護
  • IT業界

エビデンスの同義語

エビデンスと似たフレーズとして、主に次のようなものがあります。

それぞれの違いをしっかりと把握して、誤った使い方をしないように注意しましょう。

ファクトとの違い

ファクトは、「事実」や「実際にあったこと」という意味の言葉です。

事実を示す意味であるため、この商品が売り上げトップである、などの事実を指すことは可能です。

一方で、なぜトップであるのかをについて根拠を示すためには、エビデンスが必要です。

よって、エビデンスとファクトは密接な関係があるのです。

ソースとの違い

ソースとは、「出どころ」を意味するフレーズです。

一般的にも、「その記事のソースはどこから来ている?」などのように、現代日本社会では情報源という意味で使用されることが多いです。

プルーフとの違い

プルーフには、「証明」や「証拠」などの意味があります。

ファクトやソースと違って、プルーフはエビデンスとほぼ同じ同義語といっても差し支えありません。

業界別のエビデンスの意味合いと正しい使い方

エビデンスは、業界によって微妙に意味合いが異なります。

主な業界における、エビデンスの意味と正しい使用方法について解説します。

一般的なビジネスシーン

ビジネスシーンにおいては、エビデンスを言動に対する履歴や記録、形跡などの意味で使用されることが多いです。

他にも、以下もエビデンスと認識されています。

  • 打ち合わせの議事録
  • クライアントと取り交わした覚書
  • 契約書
  • 仕様書などの文書化されたルール

ビジネスシーンでエビデンスを使用する例としては、以下のようなものがあります。

打ち合わせ内容のエビデンスを先方に送付してほしい

この成長率を証明するエビデンスを、先方に依頼すること

IT業界

IT業界においては、開発する課程においてシステムが正常に動作していることを証明する際に、エビデンスを使用します。

また、リリースした後にトラブルが発生した場合の発生した原因を示すデータや、テストしたことを証明する何らかの書類という意味で使用されることも多いです。

具体的なエビデンスとしては、次のようなものが該当します。

  • スクリーンショット
  • ログデータ
  • データファイル
  • メール
  • 録音記録
  • 議事録
  • 契約書

IT業界でエビデンスを使用する例は、以下の通りです。

このアプリで派生したバグでデータファイルなどのエビデンスを取得すること

ログデータなどのエビデンスを記録することは、時間と手間がかかるので別のアプローチで開発することも重要です

医療関係

医療業界では、特にエビデンスが問われる傾向があります

治療法を確立する際に、症例に対して有効であるという医学的根拠のことを、エビデンスと呼びます。

研究や治験などによって、客観的な裏付けが取らなければならず、エビデンスを示すのはとても大変な作業となります。

なお、科学的根拠の信用度合については、エビデンスレベルと呼ぶのです。

医療業界でのエビデンスの使用例は、以下の通りです。

エビデンスに基づいた治療を行う

この患者さまに対しては、〇〇という研究結果から得られたエビデンスに基づいて治療を行う

金融・不動産関係

金融・不動産業界においては、主に以下の書類をエビデンスと呼びます。

  • 預貯金
  • 保険
  • 株式
  • 源泉徴収票

確定申告書など所得を証明する書類

エビデンスは、主に各種ローンを組む際や賃貸物件の入居審査などで適切性を判断する際に使用されます。

金融・不動産業界でエビデンスを使用した例がこちらです。

次回までに最新情報のエビデンスを用意してご来店ください

ローン審査を受けるに当たって収入のエビデンスを提出する必要がある

エビデンスを使用する際の注意点

様々なシーンにおいて使用されるエビデンスですが、使用する際に注意すべきポイントがあります。

ここでは、エビデンスを使用する際の注意点を見ていきましょう。

相手との認識を合わせる

エビデンスの意味合いは、職種や業種により微妙に異なります。

よって、エビデンスという言葉を使用する場合は、相手がエビデンスの意味を正しく理解しているかを確認した上で使用してください。

もしエビデンス自体を理解していないと、相手にうまく伝えることができません。

また、エビデンスに対する認識が異なると、正しく会話できないために、相手との認識を合わせた上で使用しましょう。

信用性を重視する

エビデンスは、「○○だろう」などの不確定なものを使用するのは避けましょう。

信頼できる情報を元に、エビデンスを示してください。

信頼できる情報とは、例えばインターネット上であれば一次情報の方が信頼できるケースが多いです。

また、医学の分野ではより多くのサンプル数による結果の方が、母集団の性質をより確実に反映する確率が高まります。

エビデンスを正しく使用しよう

エビデンスは、何気なく使用することが多いフレーズです。

ただ、使用するシーンに応じて、その意味合いと重要性が異なります。

特に、医療業界では長い期間の研究や治験などで、初めてエビデンスを得られるのです。

使用するシーンに注意して、エビデンスを正しく使用してください。

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